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| 2008年04月26日(土) |
menschliches, allzumenschliches |
私自身はどうかと言えばまったくもう、恥ずかしいくらいに物質的な幸福を追い求めることのみに汲々としている。きれいなイタリアの靴が大好きで手触りのいい生地の服が大好きでいいにおいのする化粧品が大好きで、朝晩カップヌードルを啜ってもかまわないけどそのへんだけはどうしても譲れない。一人暮らしをしはじめて、以前の生活水準を保つことがどれほど困難かを痛感していて、それでも切りつめられるところは極限まで切りつめて、借金だけはしないように、それこそ、もう、目の色を変えて、必死にやりくりしている姿は非常に浅ましく滑稽だけれど、でもねえ、シモーヌ、これは逆に私の強みなんだと思ってるよ、この救いようのない俗っぽさのおかげで、日常感覚を保っていられるんだと思ってる。私には貴女のような知性もなければ信念もない、待ち望む神もない、でも、だからこそ、もしかすると、貴女には決して見えなかったものが見えるかもしれないと、おそるおそる思ったりするんだ。
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