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あのメールには、あえて返事をしなかったんだ。正直なとこ、何を言ってんだい今更、と思ってさ。どうせ、「あ、そう」とか、せいぜい、「そっか、それはひどいね」とか、「でも分かってたことでしょ?」とか、そのくらいの言葉しか、ひねり出せそうになかったしさ。 マスカットとか、桃とか、メロンとか、ありがとう。頭よりでっかいザボンを送ってくれたことも、あったよね。なのにこっちはいつでも551の豚まんでごめん。 ってーかさ。 渋川海岸に一緒に行ってビール飲むんじゃなかったのかよ。 先に行くなよ。 置いていくなよ。 まったくあんたはいつだって勝手でわがままで ついていけないよ。 それで、どうよ。 自由になった気分はさあ? 広い広い野原を走りたい、なんて言い出したときにはさ、思わず赤面したけどさ。 今頃走ってるでしょ。気持ち良いでしょ。もう楽になったでしょ。 なじゃりん、ってさ 言いはじめたのはあんたでさ。 いい年こいて何が「りん」だよ、と思ってたけど あの声はちょっと、忘れられないね。 忘れないよ。 おつかれさま。 よく頑張ったね。 ゆっくり、おやすみ。 |