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そんな、なんでもない、一日。 でも、少しだけ違うのは、なぜか今日くらいはきちんとしていたくて、バレンシアガのスーツを着ていったこと。良いものを身にまとうことの大切さを教えてくれたのは彼だった。おかげさまで私の預金通帳はいつもかつかつだけれど、たしかに自分を恥じなくて済む。恥じ入って、消え入りたくて、仕方ないような自分自身であったとしても、少なくとも外見でだけは、虚勢をはっていられる。 まったく、俗っぽい話だね、そんなものを買う余裕があるなら、私は本を買うよ、と、えらそうにふんぞり返っていたころが懐かしい。 ◆ それぞれの、生がある。さまざまな、生が。どんなでも、どんな生でも、貴方が今、幸福であれば良い。 |