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2006年12月06日(水)   そして今年の今日は

そして今年の今日は何事もなく穏やかに過ぎていく。NINE INCH NAILSを聞きながら朝9時に出勤し、カボティーヌ禍に胸をむかつかせながら、もくもくと伝票を数え、お昼には5年前の今日にもお気に入りの場所であったLONDON TEA ROOMに行ってぼんやりし、午後からは壮絶な勢いで入力をこなして周囲を完全に拒み(とはいえ無愛想にならないように、うわーんおかーちゃーんこんなに打てませんーなどと泣きごとを言ってみたりしてとりあえず場の空気を和ませるくらいのことはしている)、1時間残業をして、帰りの地下鉄ではLISA GERMANOを聞き、そして家に帰ってコートを脱いだらすぐに缶ビールのプルタブを引く。

そんな、なんでもない、一日。

でも、少しだけ違うのは、なぜか今日くらいはきちんとしていたくて、バレンシアガのスーツを着ていったこと。良いものを身にまとうことの大切さを教えてくれたのは彼だった。おかげさまで私の預金通帳はいつもかつかつだけれど、たしかに自分を恥じなくて済む。恥じ入って、消え入りたくて、仕方ないような自分自身であったとしても、少なくとも外見でだけは、虚勢をはっていられる。

まったく、俗っぽい話だね、そんなものを買う余裕があるなら、私は本を買うよ、と、えらそうにふんぞり返っていたころが懐かしい。



それぞれの、生がある。さまざまな、生が。どんなでも、どんな生でも、貴方が今、幸福であれば良い。


nadja. |mailblog