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今はなき南海サウスタワーホテルのアメニティだったルベルコスメティックスのシャンプーとトリートメントが昨日の夜、空になった。Diorの洗顔フォームも使い切った。 荷物はどんどん軽くなっていく。 毎日居場所を変える。 毎日新しい人に出会う。 毎日知らない景色を見る。 毎日違うベッドで眠る。 旅を続けることが楽しくて仕方ない。 西の人々はみな優しい。どこから来たの、いつまでいるの、と気さくに問いかけてくれる。道を尋ねればメモを渡してくれる(多分致命的な方向音痴である私が2回、3回と念を押すからだ)。スターバックスにたむろする目の周りを真っ黒に染めてミニスカートをはいた女子高生たちはこちらが何も言わなくても「ここあいてますよ!」と席をずれてくれ、コンビニの店員でさえ「これはねえ、ほんとにねえ、僕の中で今大ブームなんですよ、めちゃめちゃおいしいですから!僕が保証しますよ!」と大演説をはじめる。ギャラリーのオーナーは自分のカメラと犬の話に熱中し、おかげで私は電車の時間を逃したが先を急ぐ旅でもない。 いったい何が私を止めてくれるのだろう。このままだと、西の果てまでたどり着いてしまいそうだ。 |