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まるでかぼちゃのような頭。重く、鈍く、痛む。今すぐ撃ってくれても良い。 祖母の薬をもらいにいった内科で、医師が栄養剤を点滴してくれた。その薬を渡しにいくと、祖母は、「これ、なに」と言う。貴女が2時間ほど前に、もらってこいと言った薬じゃないですか、嗚呼。 意を決して午後、3時間待ちを覚悟でドクターゴーシュのもとに向かう。多分ドクターゴーシュは優しすぎる。だからあんなに患者が列をなすのだ。近くのカフェでミルクティーと珈琲を飲み、待合室のふかふかのソファで横になって時間を潰した私が診察室のドアを開けた瞬間、ドクターゴーシュは「お久しぶりですね」と、左手で椅子をさしてみせた。 一瞬だけ、その手に縋りついても良さそうな気がした。精神科医は「父」であり「神」でありうる。 ドクターゴーシュは「もう少し、お眠りなさい」と、懐かしい名の薬をくれた。だけれども、本当に必要なものが何なのか、私には分かっている。 +++ 『大洪水』第7章まで。 |