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2006年03月20日(月)   黒い羊の焦燥

その後しばらく黒い羊と女の間では侃々諤々の議論が続いたが、途中で双方が話の流れを見失い、いつの間にやらへべれけに酔っ払って何の結論にもたどり着かないまま無駄に夜が一つ流れた、がその間にも四万三千二百匹の羊が柵を越え、3月は刻一刻と終わりに近づいている。

黒い羊の進退はなにひとつとして決まっていない。とりあえず祭壇にのぼってみたのはいいけれど、あまりに周りが忙しすぎて、誰も注意を払ってさえくれないのだから心もとなくて仕方ない。

まだたったの5日間しか終わっていないじゃないか、と絶望した黒い羊は今、もうたったの11日間、いやいや、今月最後の出勤日は3月30日なのだから10日間、しか残っていないじゃないか、と焦りだす。

ちょっとぉ、ホントにやめさせてくれるわけ?

と聞いてみたくてならないのだが皆が皆走り回っているし黒い羊自身もお手洗いに行く時間すらないくらいなのだから、到底無理である。

ねじれてこじれてゆがんだ自負心と。

やり場のない怒りと。

牧場全体に蔓延する諦念と。

何も決まらない、決められないことへの焦燥と。


nadja. |mailblog