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2006年03月10日(金)   黒い羊の懺悔

黒い羊が黒いのは自分が「黒い」と思っているからであって、たとえネズミ男が、群れの羊たちが、キミは黒くなんかない、と宥めてくれたところでこの黒さは拭い去れるものではない。

無責任であり卑怯であり自分勝手であることは重ね重ね承知しているのだ。それは誰に指摘されるまでもなく明白なことなのだ。何かを途中で辞める、というのはそういうことなのだ。黒い羊は見捨てていくのだ、完全に柔軟性を失った牧場を。2年と半年にわたってまだ右も左も分からない頃から一緒にもがいてきたほかの羊たちを。120人もの迷える子羊たちを。ミスミスと言い立てる狭量な牧場主から身を守る術をきちんと伝えきることもできないまんまに。

そう、見捨てていく。てめえらなんかにつきあってられるか。あとは勝手にやりやがれ。そんな捨て台詞を残して。

このどうしようもない心苦しさを抱えながら、黒い羊は項垂れて祭壇に上がる。


nadja. |mailblog