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「仕事って、枠だと思うんだよ」と昔憧れた人が言った。だからこそ、自分にふさわしい枠を選ぶ努力をしなくちゃダメだ、とも言った。今になってその言葉の正しさを痛感する。 私は自分の適応能力を過小評価しすぎていた。「本質に属する事柄じゃない」、というのはもう見飽きたよ、と言われそうな一節になりつつあるだろうけど、基本に立ち返ろう。 「実存は本質に先立つ」。 今、この瞬間の自分、それこそが問題なのであって、本質などというものはその時々の状況に、放り込まれた箱に、枠にあわせていくらでも変化する、あってないようなものに過ぎない。自称実存主義者がそんな基本的なことを忘れ去っていた、という事実が、「実存は本質に先立つ」という命題の正しさを如実に物語っている。 |