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涙に値するような事柄ではない、と思っているからか。そんなことは所詮、本質に属する事柄ではないし、そんな評価をもらったところで嬉しくも誇らしくもない、と思っているからか。鎖骨を砕いていくほどの重圧を課せられているというのに。 あまりに鈍感、なのは多分私なのだ、と彼女の涙を前に思い知る。 正当な評価を得るためにもがくこと、私にはこれだけの価値があります、と宣言すること、その宣言を証明するために結果を出してみせること、出した結果を認めさせること、嗚呼おこがましい、すべておぞましいほどにおこがましい、真の、絶対的なものは、もがきもしないし、宣言もしない。 ・・・という考えこそが吐き気がするほどおこがましい、多分。私は今日、彼女の涙が羨ましかった。感情の自然な発露、をどこに忘れてきたのだろうか。 |