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言葉のもつパフォーマティヴな側面を操作するほどの力は持ち合わせておらず、書くこと、そして読まれることが「現実」にどういった影響を及ぼすのかを考えることに疲れ果て、結局視線を切ることを選んだ。 たった一つの視線を。 もう私の現実からはとっくに零れ落ちていったはずの視線に、いまだウェブ上で遭遇する、ということの薄気味悪さをとにかく切り落としたかった。そんなものにがんじがらめにされて書きたいことも書けなくなってしまうなら、私はまだそれだけの器だ、ということ、だったらそれらしく、とっとと尻尾を巻いて逃げ出せばいい、と思った。 鼻息荒く、逃げ出して、1からやり直し。 |