月に舞う桜

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2020年03月13日(金) 性暴力被害者の苦しみ

東京新聞の<あなたは悪くない 性暴力に苦しむ人へ>シリーズがとても良かった。

◆(上)勇気の声 一人じゃないよ
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202002/CK2020021602000118.html

3歳の時に父親の同僚男性から受けた性暴力の記憶が、大人になってからフラッシュバックした女性。
父親自身が酔ってしまい、娘の入浴を同僚に頼んだために起きた性暴力。
親の不注意が小さな子どもを危険にさらし、長年にわたって苦しめる結果を招くことがある。
親にとって身近で信用できる人物でも、子どもにとっても害がない人とは限らない。

◆(下)「被害者」だった自分、もう責めない
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202002/CK2020021902000148.html

小学生時代に父親から受けた性暴力被害の影響で女らしさを捨てたり、わざと悪いことをしたり、人間関係をうまく築けなかったり、何度も「死にたい」と思ったり。
被害体験を書いたノートを見つけた母親は「本当に?」と信じず、父親は「捏造だ」と。
父親がクソなのは言うまでもないが、二次加害も甚だしい。

◆(番外編)「出来心」家族も苦悩
https://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/list/202003/CK2020030802000142.html

娘が子どもの頃に親戚からわいせつ行為をされたらしいと、娘が成人後に知った母親。
娘は体調不良、不登校になり、40代の今も外出できない。
夫(娘の父親)に相談すると「おっぱいを後ろから触られたくらいだろ」と。
性暴力の加害性と被害の苦しみを軽視する人間は、性犯罪者思考だし、加害者同然でしょう。


桜井弓月 |TwitterFacebook


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