月に舞う桜

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2018年11月29日(木) 小瀧俊治リサイタル

Toshlのソロサポートでおなじみのピアニスト・小瀧俊治さんのリサイタルに、初めて行った。
Toshloveさんも何人かいらっしゃっていたみたい。





プログラムは、こんな感じ↑
大好きな『幻想即興曲』で始まり、特に圧巻だった『ラ・カンパネラ』、そして40分弱ノンストップ(!)のブラームス『ピアノソナタ第3番』も、飽きずに楽しめた。
『幻想即興曲』の最初のほうこそ、オデストの『奇跡のプレスト』が頭をかすめたものの、そのToshlの歌声さえもすぐに頭の中から消え去り、クラシックの世界、小瀧さんの世界にどっぷり酔いしれた。

MCをまったく挟まず、ブラームスの前に休憩時間があった以外は、ほとんど弾きっぱなし。
あと、楽譜を全然見ない、と言うか、そもそも楽譜を持って来ないことに驚いた。40分弱ノンストップ(←このフレーズが気に入ったらしい笑)のブラームスも、楽譜なしですよ。すごくない!?
暗譜してても、一応楽譜を置いておいてちらちら見るものだと思っていたけど、プロのピアニストさんは楽譜を置かない人も多いのかしら? それとも、小瀧さんが特殊?
全体的に力強い演奏が印象的だった。曲と曲の間に、ハンカチで汗をぬぐう場面も。Toshlのライブではサポートの小瀧さんは脇役なので、クラシックピアニストとしての本来の小瀧さんがこんなに力強く、全身全霊でエモーショナルな演奏をする人とは知らなかった。話すときのシャイで控えめな印象とは対照的。
いいもの聴かせてもらったし、いいもの見せてもらった。やっぱり、生で素晴らしい演奏を聴くと心が豊穣になるなあ。
いやー、ピアニストって、すごいわ。腕が何本あるのやら(いや、二本しかないよ!)。
小瀧さんのクラシックピアニストとしての実力を見せつけられると、『オルガスム』なんか弾かせてもいいのだろうかと思ってしまうわ(笑)。

終了後、ホールを出てエレベーターに向かう途中、なんと、サイン会のために控室から出てきた小瀧さんとバッタリ遭遇!
びっくりして一瞬固まってしまった……。小瀧さんはニコニコしながら「ありがとうございました」と言ってくれた。

チケットの先行予約特典として、CDをもらえた↓
ラフマニノフの『鐘』と、スクリャービンの『ピアノソナタ第4番』が収録されている。




桜井弓月 |TwitterFacebook


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