月に舞う桜

前日|目次|翌日


2015年07月22日(水) 【7/20】魔夏の夜 Toshl ロック祭り〜ライブ編��

7/20に赤坂BLITZで行われた「魔夏の夜 Toshl ロック祭り」ライブ編の続きです。

Dear My Friendsが終わると、再びステージ袖へ。そして、登場したときは、白いロングジャケットを羽織っていた。このジャケット、全身に水色や紫の大きな花模様が散りばめられていて、何と言うか……ちと微妙なデザインだった。なぜ、このジャケットを選んだんだろうか。

気になる白ロングジャケットで、群青の夕紅れ。
この曲、初めて聴いたときはあまりピンと来なかったけど、生で聴くとやっぱり迫力あるなあ。4/29のDINE & CONCERTで聴いたときより良かった。
今日も、ずっと声の勢いが衰えないね。

さてさて、群青の夕紅れが終わると、Toshlが「ここで素敵な仲間を紹介するぜー! On Bass , HEATH!!」と叫んで、HEATHが登場した!
私、ほぼ一番前の一番左端にいたんですが、HEATHが出てきていつもの定位置に着くと、もうホントに目の前なんですわ!
HEATHの存在感というか、オーラが半端ない! XJAPANでは年下で弟みたいな雰囲気だけど、こういう若手バンドがいるところに出てくると、貫録が凄まじい。正直、あのオーラにはびっくりした。
今日のHEATHは髪の毛いじってなくて、ストレートに下ろしてて、サングラスかけて、黒いシャツは胸元がはだけてて、めっちゃセクシー。そして、脚がめっちゃ細い!
ベースを持った佇まいがカッコ良すぎる!
ごめんなさい、Toshlそっちのけで、HEATHばかり見てました。

HEATHをまじえてやったのは、武士JAPANだった。途中、ToshlとHEATHが背中合わせになったところがサマになってカッコ良かった。
間奏で、メンバー紹介が行われた。Toshlが名前を叫んで、紹介された人がひととき単独で演奏する。ひとりひとりにしっかりスポットが当てられていて良かった。XJAPANのライブでも、これくらいメンバー紹介に時間を取ってくれたら嬉しいなあ。まあ、代わりにソロコーナーがあるわけだけど。HEATHの紹介のときは、ひとしきりベースをかき鳴らして、それでもToshlが「まだまだ聴きたいぜ、HEATHのベース♪」と歌って促すので、結構長いことベースを堪能できた。
Toshlにもバックボーカルにも煽られながら、武士JAPANで散々盛り上がり、曲が終わるとHEATHは退場してしまった。残念! 1曲だけかぁ。

Toshl「えっと、次、何だっけな……あ、そうだ! ラストナンバー行くぜ!」

Toshlくん、ちょっとお疲れのようです。

Toshl「もう一人、変な、本物のToshlがいるんで、呼びます。saToshl!」

いやいや、あんたが本物だよ! と突っ込まずにはいられない。
VIPタイムだけじゃなかったのね。sa'Toshlが登場して、客席を煽る……が、VIPタイムのXのときより声が似てない気がする。私がsa'Toshlに慣れてきたからかな。そして、なぜかだんだん西川貴教に見えてきた。Toshlと西川貴教って似てるのか?
sa'Toshlが煽っている間に、本物のToshlは黒いジャケットに着替えてきた。うん、黒のほうがかっこいいよ。

始まったのは、オルガスム!
いやー、すごいぁ、これやるって。XJAPANのライブでは、もうあまり体験できないもんねえ(2009年の東京ドームでやったのが最後かと)。
せっかくだから、HEATHもオルガスムまでいれば良かったのになあ。
前半はToshlが歌って、間奏からsa'Toshlと二人で煽る煽る。
途中、Toshlが客席に向かってCO2をブシューっと吹きかける。YOSHIKIみたいだなあ。
それから、Toshlとギター、ベースの人たちがドラムの方を向いて横一列に並んで、そろって首を横に振った。うわぁー、これ、昔のXJAPANのライブDVDで見たやつだよ!
その間も、Shinyaはずっと高速ドラムを叩いているわけで、めちゃくちゃ大変そうだった。このライブの前にやったニコ生のToshlチャンネルで、バンドメンバーが口々に「セットリストにひどい曲がある」と言っていたのは、オルガスムのことだったのか。みんな頑張れ!
客席はもちろん大いに盛り上がって熱狂が続き、私も負けじと叫ぶのだけど、途中でちょっと疲れてしまった。
長い長いオルガスムが終わると、メンバーは退場した。Shinyaは顔が青白くなっていて、ちょっと心配。

何度も書くけど、かなり暑い日だった。オルガスムの疲れもあって、みんな、うちわで扇いだり水分補給したりして休息を取ってから、思い出したようにアンコールを促した。

アンコールは、まずToshlが一人で登場した。半袖の赤いTシャツを着ている。大きなドクロやスパンコールが付いていて、かなり派手だ。

Toshl「大丈夫かよ、おい! なんかすっごい長い間アンコールがなかったんで、どうしようかと思った。じゃあ僕、座っちゃうよ?」

赤いTシャツのToshlに向かって、客席から「かわいい!」「かっこいい!」と声が飛び交う。

Toshl「こっち側はかわいいって言うし、こっち側はかっこいいって言うし、かわいいの、かっこいいの、どっちなの?」

Toshlが手で客席を左右に分けながら突っ込みを入れるけれど、さらに「かわいい!」「かっこいい!」が盛り上がるばかりで、収拾がつかない。

Toshl「みんな、ホントに大丈夫? 看護婦さん来てるからね。なんかそこに偽物の看護婦来てるけど……Xって書いてある。奥に本物の看護婦さんいるから、大丈夫じゃない人は言ってね」

XJAPANのグッズで、小さなナースキャップの付いたカチューシャがある。そのカチューシャを付けた人が客席にいたらしい。
この日、Toshlは何度か「大丈夫?」と、私たちを気遣ってくれた。それだけ、Toshlも酷暑を実感していたんだろう。
「Toshlは大丈夫?」という声に、「俺は大丈夫じゃないって!」と答える。いいなー、こういうやり取り、嬉しい。

ToshlがCUTTを呼んだ。
CUTTくんは、hideが見出したバンドSHAME(今は解散してるっぽい)のボーカルだったのだが、実は、1992年にToshlがパーソナリティーをやっていたオールナイトニッポンに、ファンとして「低姿勢前田」というニックネームで電話出演し、Say Anythingをデュエットしたことがあるらしい。当時、私はまだXのファンではなく、オールナイトニッポンも聴いたことがない。残念だなあ。あと2年早くファンになっていればなあ。

23年ぶりだね、という話で盛り上がる二人。
Toshlが「X TOSHIのオールナイトニッポン! ちゃらっちゃ〜ちゃっちゃららっちゃっちゃちゃ〜提供は、ブルボン」と、楽しそうにタイトルコールを披露してくれた。
それから、「hideに見初められてデビューしたんだよね」という感じでCUTTを紹介した。紹介を受けて、CUTTが説明を続ける。音楽の道を志していたCUTTは、hideがEメールアドレスを公開していたので、デモを送ったそうだ。そのとき、少しでもhideの目に留まればと、Toshlのオールナイトニッポンに出たことがあると付け加えたらしい。

Toshl「それhideから聞いてない……あ、今思い出した! なんか言われたなあ」

Toshlくん、思い出すの遅いよ!

CUTTとの思い出話が一段落すると、Toshlからお知らせが。

Toshl「次のイベントが決まったんですよ。大阪で。大阪と言えばロート製薬ですよ。ね、社長?」

そう言って、2階席を見上げた。ロートの社長が来ているらしい。大阪かあ。一緒にお誕生日をお祝いしたいけれど、さすがに大阪は行けないなあ。ちょっと残念。

Toshl「10月でございます。10月と言えば何かわかりますよね? 特に今年の誕生日はこれですから」

片手を開いて前に出す。すかさず、客席から「5歳?」という突込みが入る。

Toshl「5ちゃいじゃないの!」

「5ちゃい」って……かわいすぎる!

そして、「二人にとって思い出の曲を」ということで、ふたりでアコギを持ってSay Anythingを弾き語りしてくれた。
これが、半端なく良かった。CUTTも歌がうまいし、Toshlの声とすっごく合うんだよね。まるで長い間ずっとデュエットしてきたみたいな息の合い方で、とても23年ぶりとは思えない。
YOSHIKIが作った曲を、かつて一ファンとしてToshlとデュエットし、その後hideに見出されたCUTTが、今またこうして同じ曲をToshlと歌っている。その巡り合わせと歴史を想ったら、じんと来た。
Toshlも嬉しそうだったし、抜群の安定感で、ずっとずっと聴いていたかった。Toshlの弾き語り、なんて心地良いんだろう。

Say Anythingが終わるとCUTTはいったん退場し、しばらくして他のバンドメンバーと一緒に出てきた。メンバー全員、私たちがもらったToshlマイメロTシャツを着ている。Shinyaも着てる。めっちゃかわいすぎる!

Toshl「みんなToshlマイメロディー着てるじゃない。僕は偉いから、Toshlマイメロディーなんか着ませんよ。いやいや、そんなことない。今日寝るときに着ようかなと思って。皆も寝るとき着てね。僕だと思って」

きゃー、Toshlのバカ! そんなこと言うの、やめて!
私も寝るときに着ようと思ってたのに、「僕だと思って」なんて言われたら、Toshlに抱かれてるみたいで恥ずかしくて寝れないじゃないか!
(後日、着て寝ました。ちゃんと熟睡できました。めでたしめでたし)

Toshl「では、これも20数年ぶりです。これも、僕から皆さんへのメッセージ」

そう言って始まったのは、Beautiful Harmonyだった。思わず「うわぁ!」と歓喜の叫びが漏れてしまう。Beautiful Harmonyは、Toshlのソロ曲の中でも一、二を争うくらい生で聴きたかった曲だ。
あとは、いつかHANAが聴けたらいいなあ。Beautiful HarmonyとHANAは、私にとって二大ソロ曲ですよ。

スクリーンには、地球や海や太陽の映像と一緒に歌詞が流れた。
後半は、客席にマイクを向けてサビを繰り返す。
いいことも悪いこともすべて包み込むようなやさしさで、満たされていた。バックボーカルのCUTTとKateが副旋律を歌うから主旋律を保つのが難しいけれど、この至福の時が永遠に終わらなければいいのにと思いながら、サビを歌い続けた。周りの声と時折混じるToshlの声も聴きながら、叫ぶんじゃなく、その空間にふさわしいような、なるべくやさしい声で。
4/29のDINE&CONCERTよりも、さらにToshlと精神的に近いところにいられるような気がした。それはたぶん、身勝手な自惚れだろう。でも、いいんだ。「皆さんへのメッセージ」と言って歌ってくれたDear My FriendsとBeautiful Harmonyは、一生忘れない。

Beautiful Harmonyが終わるとバンドメンバーは退場し、ステージにはToshlだけが残った。
Toshlは今回のライブができたことなどへの感謝の言葉を述べ、「感無量です」と言った。それから、再び10月のイベントを告知する。客席から「楽しみー!」という声が上がると、「楽しみにしてるの? 僕はあんまり楽しみじゃない」なんて、いつものToshl節が炸裂した。うん、こういう、本当はとってもやさしいしイベントも楽しみにしてるくせに、わざといじわるなところも、かわいくて大好き。

Toshl「いろいろあるよ、今年は! 今年から来年にかけてね」

おお、そうなのか! 来年も、いろいろ期待していいのかな? 楽しみだなあ。

そのとき、Toshlの目の前には電子ピアノが用意されていた。だけど、マイクスタンドがなくて、「ちょっと待ってね。マイク持ってるとピアノ弾けないもんですから」と言って、スタッフがマイクスタンドを用意するのを待つ。
そして、セッティングが完了したところで、曲の前にはっきりとこう言った。

Toshl「皆さん、これからも、Toshlについてきてください」

「XJAPANに」や「僕たちに」ではなく、もちろん「YOSHIKIに」でもなく、「Toshlについてきてください」と私たちに向かって力強く言ってくれた。
ついて行くよ。当たり前じゃないか。嫌だって言ったって、一生ついて行ってやる! 覚悟しろよ!

ラストソングは雨音だった。
最近は、いつも最後が雨音だなあ。この曲で締めくくられると、しんみり終わっちゃうから、たまには曲順を変えてほしいというのが正直なところなんだけど。
でも、過去と決別するときのToshlの想いが痛いほどぎゅっと詰め込まれているから、Toshlにとってとてもとても大切な曲なのだと思う。歌詞の中の「あなた」はYOSHIKIのことだとか、ファンのことだとか、いろんな解釈ができるんだけれど、おそらく特定の誰かではなくて、Toshlがこの曲を歌うときに思い描く愛する人すべてなんじゃないだろうか。そこには、YOSHIKIも他のXJAPANのメンバーも、そして、きっと私たちも入っているはず。
この曲を作った当時は、大きな痛みを抱えて、けじめの意味もありつつ、「救ってほしい」という気持ちもあっただろうと思う。だけど、いまは当時より一歩(何歩も?)前に進んで、大きな願いと希望の歌になっているんじゃないかな。
「あなた」に、光でいてほしい、すべてでいてほしいとToshlが思い続ける限り、私は「あなた」でいたい。
最後にこの曲を歌うことは、そのときそのときの、Toshlの決意の表れだと思うから、しんみりしながら、全身全霊で、その決意を受け入れたい。

雨音が終わると、バンドメンバー全員が登場した。HEATHもいる。白いシャツの胸元がはだけてセクシー(武士JAPAN演奏時は黒いシャツだった)。
HEATHは、顔に巻いていた自身のグッズタオルを客席へ投げた。あのタオルをゲットできた人、羨ましい! なんてったって、HEATHの汗とにおいが付いているんだもの!
全員で並んで、バンザイ十唱。そして、Toshlはメンバーひとりひとりと握手を交わし、抱擁した。

暑くて熱くて、最高にエネルギーに満ちたライブだった。
Toshlがとっても楽しそうで、最初から最後まで勢いが途切れなくて、安心した。


桜井弓月 |Twitter|Facebook


My追加

© 2005 Sakurai Yuzuki