月に舞う桜
前日|目次|翌日
連休明けからずっと、どこかふわふわした感じで仕事をしている。 眠いしだるいし忙しいしで全く気分が乗らず、そのうち何だかいろんなことがどんどん嫌になってくるのだが、そんな日の帰り道は頭の中でだけ現実逃避する。 例えば、もう自分の手を離れてしまった子供たちのことを考えてみる。彼や彼女は今頃どうしているだろうか、と。それから、まだ外の世界には出ていないが私の頭の中では確かに存在している子供たちのことも考える。彼らはどんな人生を歩んできて、これからどんなふうに生きていくだろうか、と。早く、外の世界に触れさせなければ、と。 生き生きと日々を送る彼らに思いを馳せることで、私は彼らからエネルギーをもらう。それで、明日もきっと悪くないはずだと思う。
|