月に舞う桜

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2006年08月24日(木) 店めぐり

昨日の日記に「休み明けの仕事がいや」と書いたばかりなのに、今は「そろそろ夏休みにも飽きてきたなぁ」というのが正直な気持ちだ。たった1日でこの差は何だ!

今日は家具屋めぐりをした。
In The Roomとニトリという対照的なお店を回って、主にパソコンデスクを物色する。
In The Roomは商品の見せ方がそのままインテリアコーディネートの提案になっているので、イメージが膨らみやすく、「こんな部屋で生活できたらなぁ」と憧れが募る。が、いかんせん、お値段がお呼びでない。
一方、ニトリはやはり安い。In The Roomを見たあとなので、余計に安く感じる。しかし、これまたIn The Roomを見たあとだからなのかもしれないが、デザインや材質はやや見劣りがして、いまいち惹かれない。それに、見栄えなんて気にしていられないと言わんばかりに商品がだーっと並べられ、どどんと積まれているので、夢が膨らまない。ここで家具を揃えたら、生活が今よりもう少し楽しくなるだろうな……とは思えないのであった。
何事にも長所と短所があり、あちらを立てればこちらが立たず、あっちもこっちも立たせるためにはやっぱり世の中お金なんだよな、と思い知る1日だった。でも、あちこち回ってあれこれ見たら、それだけで半分くらいは満足してしまって、インテリア改造計画熱は少し冷めたようだ。結局のところ、夏休みで暇だった私は「ああでもない、こうでもない」と考えたかっただけなのかもしれない。

手動式の小さなシュレッダーがほしかったので、ついでにと思って家電量販店に寄る。がしかし、幼児が誤ってシュレッダーで指を切断してしまったという事故の影響で、シュレッダーの販売が中止されていた。
新聞やテレビで大きく取り上げられているニュースをどの程度自分に引きつけて受け止められるかというのは、その事件や事故が自分の生活に少しでも影響を及ぼしているかどうかによって大きく変わってくる。それは当たり前と言えば当たり前のことなのだ。でも、私は何だか人間の想像力の限界(それも、実は低いところにある限界)を思い知らされた気がした。結局のところ、私たちはたいていのことを対岸の火事として片付けているんだなぁと思った。私はシュレッダーがどうしてもほしかったわけではないから、あの事故のことだって対岸の火事の域を出ないのだ。


桜井弓月 |TwitterFacebook


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