月に舞う桜

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2006年07月18日(火) 恥ずかしげもなく

連休明けということもあり、てんやわんやな一日でございました。
がんがん電話を受けているうちに喉が疲れて声が出にくくなるも、何せ、うがいしに行く暇がないんだもの。

ところで、土曜日の日記に書ききれなかったことなのですが。
とある駅で、エスカレーターの傍に大きな貼り紙がしてありました。「駅や車内でのベビーカーのご使用はお客様の責任で行ってください」と、「ベビーカーに赤ちゃんを乗せたままのエスカレーター使用は大変危険です」という言葉が書かれていました。原文ママではないですが、大きく違ってはいないと記憶しています。
私は、見た瞬間に「感じ悪っ!」と思ってしまったわけですよ。わざわざ「お客様の責任で……」と書くなんて、そっちの責任で使ってるんだから何かあっても知らないよ、ということなんでしょうかね。その上、後半の文面に至っては、「エレベーターのない駅で、じゃあどうしろと?」と思うわけなんですが、どうなんでしょう。片腕に赤ちゃんを抱いて、もう一方の手でベビーカーを持って、荷物があってもそれも何とかしろということなんですかね。個人的にはむしろそっちの方が危険で、慣れている人なら赤ちゃんをベビーカーに乗せたままの方が余程安全な気もしますが、問題はそういうことではなく、駅の設備が整っていないことを棚に上げて、よくしゃあしゃあとそういうことを書いて貼り紙できるな、と唖然とするわけですよ。
しかも、「ベビーカーに赤ちゃんを乗せたままエスカレーターを使用して段を踏み外しそうになっているママと、傍にいてその状況にヒヤヒヤしている人たち」のイラストが真ん中に大きく描かれているのです。イラストの中に、手を貸そうとしている人は一人もいないんですね。このイラストに、この鉄道会社の根本的な姿勢を見た気がしました。
私が子どもを作らないと決めているのは私の勝手ですが、子どもを産み育てたいと思っていてそれが可能な人たちには何の気兼ねもなく子育てしてほしいのです。そういう世の中にしないといけないのです。
子どもを大事にしない社会を作ってしまうって、恥ずかしいことなんですよ?


桜井弓月 |TwitterFacebook


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