月に舞う桜
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| 2006年07月16日(日) |
みんなが顔を上げて生きていくためには |
伊集院光さんが好きです。頭の良いところとか、浮ついていないところか、問題意識があるところとか、問題意識があっても発言が過激すぎないところとか。 長年何かを一生懸命こつこつやってきた人が「自分は地味だなぁ」と思ってうな垂れているとき、周りが「冗談じゃねぇ! そんなにこつこつやってきて、地味なわけがない!」と言ってやれる世の中になれば良い、と彼がラジオで言っていました。 確かにその通りだと思います。でも、「本当は地味って素晴らしいことじゃん!」という風潮も同時に育てていきたいし、育てていくべきなんではないかと思うのです。「地味」という言葉にマイナスの意味を持たせているからその人はうな垂れているのであって、社会の根本的な発想を変えていけば自ずと顔が上がってくるのではないかと。 「地味なわけがない」と言うのも「地味って素晴らしいこと」と言うのも他人を認めることに変わりはないのだけれど、相手がどちらの言葉を欲しているのかは、その人の性格や歴史や置かれた状況によって違うんですよね。そこら辺が人間関係でもカウンセリングでも難しいところだなと思います。 こんなふうに「あなたの言う通りだと思う。でも、もう少し考えてみると……」と思考回路をどんどん広げてくれる、そんな伊集院光さんがやっぱり好きなのです。
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