自殺対策基本法というものが成立したらしい。法律が自殺を「個人の問題」ではなく「社会の問題」ときちんと捉えていることは大変意義あることだし、大きな進歩だと思う。やっと国が本腰を上げようとしているんだもの。この法律が真に意味あるものになるかどうかは今後どのような仕組みや対策が取られていくかにかかっているから、本当に大事なのはこれからだけどね。年間の自殺者数は3万人以上。自殺の成功率は低いから、自殺未遂者は何百万人いるか分からない。理想を突き詰めれば、目指すべきは自殺者数ではなく自殺企図者を減らすこと。だって、そんなにも多くの人が「死にたい、もう生きていけない、死ぬしかない」って思ってしまう社会は絶対にどこかがおかしいんだから。
© 2005 Sakurai Yuzuki