月に舞う桜

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2006年03月13日(月) 意志とは関係なく、生きようとする以上

先週金曜日の午前中に採用の面接に行き、その午後から風邪を引いておりました。面接から帰った直後に症状が出るなんて、タイミングがいいと言うか何と言うか。
と言うわけで、日記の更新が止まり、掲示板のレスとメールのお返事が遅くなりました。すみませんm(_ _)m
今回の風邪の主な症状は、熱と胃痛(ひどいと吐き気)でした。とにかく寝ましたよ。金曜の正午から日曜の正午までの48時間中の睡眠時間、何と約34時間!
体調を崩したときほど、「人間の生命力って偉大だなぁ」と思います。熱で朦朧として吐き気もして、関節も痛くて、ベッドに倒れこんでいるしかないような状態で、生きようとする意志なんて吹っ飛んでいるわけですよ。むしろ「こんなに苦しいなら、ウイルスに体を乗っ取られて死んだ方が楽なんじゃ?」と思ってしまうのです。風邪ごときで大げさなのですが、そのときは本当にそう思います。
でも、体は勝手に生きようとする。もう降参して楽になろうよ、とこっちは思うのに、体は「いや、絶対に生きてやる!」と張り切って戦うんですよね。だから熱が出たりなんだりして、苦しい思いをさせられるわけですが、おかげで私は生きているのだな、と。
金曜の夜中に一度嘔吐したのですが、吐くときのエネルギーって実は凄まじいよな、と思いました。自然の摂理では上から下に流れるものを逆流させるんだもの、そりゃ、すごいことだよ。
私の意識では統率できないところで、その凄まじいエネルギーが生まれて、私を生かし支えている。体がきちんと機能することを当たり前と思いがちだけれど、私の生命なのに私の知らないところで勝手に動いているというのは、本当はもっともっと驚かなきゃいけないくらいすごいことなんだろうと思います。風邪を引くたびに。
私は毎日、私の意志で生きています。生きたいから生きています。でも、精神が届かないところで起きている何かは、生命自身にとっては意志なんかよりも余程重要なものなのかもしれません。
私は「何があっても生きていなくてはならない」という道徳観や倫理観や義務感を持ち合わせていないのですが、体が生きようとする以上はそれに従うしかないのだろうなとは思います。何となく。

あ、今日はもう熱も下がりましたので、ご心配なく〜。
まだ胃がちょっと重くてご飯があまりおいしくないけれど、食べないと低血糖や貧血を起こしそうなので頑張って食べていたら、だんだん持ち直してきています。


桜井弓月 |TwitterFacebook


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