回り道のついでに
DiaryINDEXpastwill


2005年08月18日(木) 行き止まり


 思ったとおりだ。
 やっぱりこうなってしまったな。
 阿呆だ、あたし。
 
 君に、決める権利はあった。
 初めから最後まで。
 
 大きい犬が、あたしを選ばないこと。
 分かってた。
 何か違う。
 そう言うのが見えていたから、あたしからは何も言わなかった。
 でもそれって間違いだったのかな。
 あたしが何か口にしたら、君が苦しいと思ったから、あたしは何も言えなかったのに。
 
 大きい犬は姉さんを選んで、姉さんと歩いていくことにした。
 それはあたしとは違う道でしょう。
 だからあたしは手を離したのに。
 もう連絡はしないよ。

 それを寂しいと言う。
 君はずるい。

 ずっと傍にいてくれはしないのに、
 困ったら頼っていいなんて、馬鹿なこと言わないでよ。
 そんなこと出来ないよ。
 あたしは毎日困ってるんだから。
 しんどいとき、支えてくれる。
 そんなこと、してくれなくていいよ。
 余計しんどくなるのが見えるから。
 
 あたしがしんどいのは今この時だよ。
 君が居ない今だよ。
 分からないでしょ。
 もう君は居ないから。

 忘れないよ。
 君が忘れて欲しくないなら。
 
 今までと同じだよ。
 ずっと一人で来たもの。
 でも、誰かの熱を知った後の一人は、これまでよりずっと悲しい。
 
 またね。
 
 


↑エンピツ投票ボタン
My追加
 


いわい |MAIL

My追加