* たいよう暦*
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会社には、当然’カラー’というものがあります。 社風と言い換えてもいいでしょう。 社員の採用の時には、いわゆる’社風にあった人’を人事部が採用するわけです。
私たちが採用された頃、合併の話なんてかけらも出ていませんでしたので、それぞれの会社がそれぞれ採用をとり行っていました。 4月1日に、その二社の新入社員が、一社の新入社員として入社式に臨んだわけです。
同業種でも、会社によって、驚くほど社風が違います。 それが、異業種ともなれば「驚くほど社風が違う」ではすまないぐらい、いろんなことが違いすぎます。 そんな二社が採用した私たち。 一口に’新入社員’といっても、かなり、てんでばらばら。
てんでばらばらな私たちは、社会人一年生なので、社会人とはこんないろんな層が集まるのか、なんて呑気に構えていましたが、そのてんでばらばらさの根元は、採用元が社風の全く違う会社であるというところにありました。 苦労したのは、そのてんでばらばらを一カ所に集め、バランスを考えてチーム分けをし、研修内容を考えた人事部の人々でしょう。 あまりに違う個性をひとつにまとめていたんですから・・。
全員で毎日顔をつきあわせ、2週間の研修期間を終えるころには、てんでばらばらなりにも、なにかひとつのカラーというものができあがっていたように思います。 2週間の研修を終えた後は、それぞれ部署に配属。 そして、この私たち新入社員’あるひとつのカラー’が、「子はかすがい」という言葉のように、まったく関係のなかった二つの会社の橋渡しとしての役割を担うことになるのです。
’かすがい’だった私たち。 ’かすがい’だったことを、少しほこりに思う。 ’かすがい’の役目も、なかなか楽しかった。
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