* たいよう暦*
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「山の醍醐味は、山を見上げた時に、自分の登ったルートと頂きを目で確認できるところだよ。 あ、あれはあの時登った山。あ、あれは縦走してきた連峰だ、って思う時がなんとも言えない」 と以前友人が、言っていました。 その時は、まだ’ヤマヤ’でなかった私。 ふうん、と耳をかたむけるだけでした。
1117メートルの新穂高温泉駅から、2156メートルの西穂高口駅へ。 ロープウエイでわずか15分ほどの空中散歩で、厳冬の穂高連山が目の前にひろがるその場に登れます。 マイナス7度の展望台で、カメラにおさめたのは、去年登った「奥穂高」の姿。 今日、自分が登った山の頂きを、初めて見上げました。 「あそこが、’私’の登った山・・・」 わきあがってきた、なんとも言えない達成感。 思い出す、様々な景色。 つらかった、楽しかった、泣きたかった、思わず笑顔がこぼれた、あの時わきあがった、いろんな思い・・・。
こうして自分の足跡を見上げて、初めて私の初登山が完結された気がします。 厳しさをたたえた雪化粧の山々。 気品高い、夏とはまた違う顔が見られてうれしかった。 奥穂高。 やっぱり、いい山でした。 うん。
そして、’登りたい’山も、こっそりカメラにおさめました。 ここが、新しい山登りのスタート地点。 どこか・・・は、内緒。 いつか・・・その頂きに、立ちたいな。
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