白い橋【フィリリナ】

フィリアとリナのきれいなえろ絵を見たらたぎった。
フィリアって性欲強そうですよね!
付き合ってるかどうかは分からない設定。




 とんっ、とんっ、と、浮かれた音を跳ね上げて、隣の小さな頭が同じリズムで弾む。
「なにしてるんですか?」
「落ちたらワニに食べられる、遊び」
横断歩道の白い線を、弾みながら渡っていくリナの隣をフィリアが微笑んで歩いた。
「こうですか?」
少し歩幅を広げ、同じように白い橋を渡る。
「長い脚。むかつく」
ちらりと視線をやって、リナが笑った。
無邪気な悪態には腹など立たない。ただ少し意地悪したくなった。
「ほら、よそ見してたら落ちますよ」
弾みながら歩くリナの隣、いつもより少し早足になっただけのフィリアが言う。
リナは足元に視線を落として、白いラインから落ちかけた踵を持ち上げた。
人ごみの横断歩道で、フィリアがリナにだけ聞こえるようにそっと囁く。
「落ちたら、ワニじゃなくて私が食べますよ」
「……っ」
耳元の誘う声に、踏み出した足が着地点を見誤る。
「あ、」
「あーあ」
悔しそうに足を止めるリナを、フィリアがくすくすと笑いながら通り過ぎる。
「今日はお泊りしてってくださいね」
明滅する青信号と意地悪な顔のフィリアを睨んでから、リナがぐずぐずと後をおった。
踏み外す白いライン。
アマゾンよりも危険な川にかかる橋。
わざとじゃないわ、と言い訳しながら、何度も川に身を投げる。


2006年03月18日(土)
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