拍手ログ【ALL】

ガウリイは家系的にも土地柄的にも色素薄めで顔立ちはっきりの人が多いから、フィリアとかは親しみがある。
ゼルはプライド高いので、取りあえず条件的には自分より年下で身長差もそこそこある方がいいとか思っちゃう。プライドって言うより見栄っ張り。

この話で言うことはそれだけかって言うね!^^
毎日がハプニングな人たち。


written by みなみ




アメ「あ、」

シル「リナさんたちですね」

フィリ「なにしてるんでしょうか」



ガウ「いや無いとは言いきれないぞ」

ゼル「あほか。そんなわけないだろう」

リナ「まぁうちの見る限りはそう思うわよね」

ガウ「だろ?絶対巫女さんは顔で選ばれてるって。」



アメ「……」

シル「……」

フィリ「……なんて背徳的なテーマで話をしてるんですか。」



ゼル「顔がいいのは認めるけどな」

リナ「顔はね、顔は」

ガウ「ぱっと見るだけなら、壮観だよな」

リナ「中身知っちゃうとあーあってなるけどねー」

ゼル「惜しいな」

リナ「あ!あれじゃない?顔が条件なんじゃなくて、“顔はいいんだけど……あー、なんか、……残念!”が条件とか!」



アメ「……どのタイミングで殴りかかればいいと思います?」

フィリ「いっそひとおもいにレーザーブレスで跡形も残らないように……」

シル「ダメです。ガウリイ様も一緒に居る以上無差別攻撃はわたくしが許しません」

アメ「……健気ですね」





リナ「でもさ、もし中身を知らずにただこう3人パッと並べられたら、誰が好み?」

ガウ「好み?」

リナ「そうそう、良いって言ったら大雑把だけど、顔のパターンはそれぞれ違うじゃない。好みで言ったら誰がいい?」

ゼル「旦那先に言えよ」

ガウ「オレかよ。そうだなぁ、フィリアかな」

リナ「えー、そこはあんたシルフィールじゃなきゃダメなんじゃない?」

ゼル「それぐらいの良識はあると思ったから振ったんだが……」

ガウ「わ、な、なんだよ!だって中身無しでとにかく外見だけなんだろ?!」

ゼル「冗談だ。あんた、派手な顔の方が好きだもんな」

リナ「え、そうなの?」

ゼル「あぁ。一応同じ男として、選びがちな女のタイプくらいは知ってるさ。このあいだの町でも――」

ガウ「殺すぞ」

ゼル「――何があったわけでもないんだが。」

リナ「なんつーか、ただれた男の友情を見た気がするわ」



アメ「心底ただれた会話ですね」

フィリ「……シルフィールさん、お気を確かに」

シル「……大丈夫です。意外とこういうのは平気です。というか慣れてます。ガウリイ様ですので。」

アメ「タフですねぇ」





リナ「じゃあ次ゼル。」

ゼル「やっぱり俺も言うのか。そうだなぁ。単純に外見だけなら、アメリアだな」

ガウ&リナ『ロリコーン』

ゼル「ばっ、なんでそうなる!」

リナ「だって、ねぇ?」

ガウ「なぁ?」

ゼル「年の差だって旦那とリナほどじゃないだろう!」

リナ「別にあたしたち付き合ってないもーん」

ガウ「なー」

ゼル「俺だって付き合ってないし誰が付き合いたいと言った!」

リナ「はいはい、冗談よ冗談。からかっただけなんだからそんなムキになんないでよ。」

ゼル「おまえのはタチが悪いんだ!」

ガウ「よし、じゃあ次おまえさんの番だぜ」

リナ「は?なにあたしも言うの?」

ガウ「そりゃそうだろ。順番的に。」

リナ「あたしも女なんだけど」

ゼル「こんな会話振っといて何言ってる。責任とってちゃんと締めろ。」

リナ「んーそうねぇ。あたしが男だったら、100パ、シルフィールね」

ゼル「即答か」

ガウ「しかも100%かよ」

リナ「だってあたし、初対面のとき微笑みかけられて、あ、あたしが男だったら一発で惚れるなと思ったもん」

ガウ「へー。まぁシルフィールなら料理も上手いし、家庭的だし、保護者的にはオッケーだ」

ゼル「よかったなリナ」

リナ「ここで保護者の承諾得てもね」

ゼル「何はともあれ、上手いことバラけてよかったじゃないか」

ガウ「そうだな、取りあえずオレたちはそういうことでもめないで済むもんな」

リナ「そういう事態になることがまずないと思うけどね。あ、おばちゃんおかんじょー」



アメ「……よかったじゃないですか、シルフィールさん」

シル「……アメリアさん、ちっとも祝福してない目でわたくしを見るのやめていただけませんか?」

フィリ「ていうか複雑ですよね。シルフィールさんには。」

アメ「ガウリイさんにまでオーケー出されちゃいましたもんね。」

シル「……いいんです……。」

アメ「あ、フィリアさん、今あっち見ちゃダメです。」

フィリ「え、なんです……かってゼロス!なんでこんなところに!」

アメ「わーっ大声出さないでください!見つかっちゃうじゃないですか!!」

シル「というかなんでわたくしたち隠れてるんですか……?」





ゼロス「こんにちは、みなさん。お揃いで何を?」

リナ「またあんたはどこからともなく湧いて。」

ゼロス「またリナさんはすぐそうやって人を害虫みたいに」

ガウ「まぁゼロスも座れよ。今、うちの巫女3人誰がタイプかって話をしてたんだ」

ゼロス「タイプですか?」

ゼル「外見の好みの話だ。」

リナ「ついでだからあんたにも聞いてあげる。ちょっと面白そうだし」

ガウ「魔族に外見とか関係あるのか?」

ゼル「旦那にしてはいいツッコミだな。」

ゼロス「まぁそうですね。僕たちにとって姿かたちは仮初の物ですからね。でも強いて言うなら、」

リナ「強いて言うなら?」

ゼロス「リナさんでしょうか」

リナ「あ、そう。じゃあそろそろ行きましょうか。」

ゼロス「おや、冷たいですね」

リナ「基本ルールを無視するやつには真面目に取り合わないことにしてるの」

ゼロス「まぁそう言わずに。因みにリナさんは誰がタイプなんですか?」

ガウ「シルフィールだってよ。」

ゼロス「じゃあシルフィールさんがライバルですね。よかったです、フィリアさんじゃなくて。」

ゼル「……なぁ、なんかさっきからあっちの方騒がしくないか?」



アメ「フィリアさん落ち着いて!」

シル「ダメですよこんな街中で変身しちゃ!!」

フィリ「……大丈夫です、大丈夫です……」

アメ「じゃあ発光するのもやめてください!目立ちます!」

シル「あと尻尾もしまってください!」

アメ&シル『モーニング・スターもダメです!』





ゼロス「じゃあ、リナさんが男性だったら大変ですね。シルフィールさんはガウリイさんに夢中ですから」

リナ「そうねぇ。もしそうだったらガウリイ殺しちゃうかも。」

ガウ「おいおい」

リナ「冗談よ。別にガウリイ殺さなくたって、振り向かせてみせるし」

ゼル「どこから湧くんだその自信は。」

リナ「男だろーと女だろーと、あたしの魅力の前に跪かないやつなんて居ないのよ!」

ゼル「……そーかよ。」

ゼロス「そうですか。じゃあこうしましょう!」

リナ「却下」

ゼロス「まだ提案してませんが?」

リナ「却下よ却下。あんたの言いそうなことなんて分かってんのよ」

ガウ「“そういうことなら僕がリナさんを男性の姿にしますので”」

ゼル「“見事シルフィールさんを落とせるか試してみると言うのは”」

リナ「“如何でしょうか”って話でしょう?どうせ。」

ゼロス「……ひ、ひどい!ガウリイさんまで!!」

ガウ「おまえオレにどんな信頼を寄せてるんだよ……」

ゼロス「僕はとても傷つきました……。アストラル体が暴走しそうなくらいに傷つきました……」

リナ「はぁ?あんた何言って……」

ゼロス「ということで暴走した僕の力が僕の意思とは関係なく何かとても面白いもとい大変なことをしでかしてしまうかもしれません」

リナ「っておまえは何しとんじゃーーーーーっ!」

ガウ「わーっリナおまえなんか大変なことになってるぞ!!!」

ゼル「……哀れな」

ゼロス「すみませんリナさん。僕の暇つぶしいえ僕の力が未熟だったばっかりにあなたをこんな姿に……。まぁこれで心置きなくシルフィールさんを口説き落としてきてください。」

リナ「あたしの胸返せーーー!!」

ガウ「平らだ……。本当に平らだ……。」

ゼル「せめて男物の服になってるのはゼロスの良心だろうな。」

リナ「あいつにンなもんあるかーーーーっ」

ゼロス「それではみなさん、また会いましょう」



波乱の予感を残しつつ――幕。



2006年02月11日(土)
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