まゆのウォーキング、ぼちぼち日記

2012年10月19日(金) ■本からの話紹介…お母さんの「普通」は、徹底していた

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今回のテーマは、質問が多かった
『なぜ、男性は記念日を忘れるのか』


ある家族の「記念日」対策方法をアップしました。
一部ではありますが、ぜひ読んで参考にみてくださいね。
どうぞ、よろしくお願いいたします。




今日も、本からの紹介です。


今日は、中村文昭さんの本から
の話を紹介します。↓
「お金でなく、人のご縁ででっかく生きろ!
(2) 出会い編」







この本は、読んでいて面白いだけでなく、
いい出会い、驚きの出会い、人間ってすごいと
思うような話がいっぱい書かれていておすすめです。

本を読み慣れていない方でも、
興味深い話がいっぱいなので、きっと、
読みすすめられると思いますよ〜

さて、この本の中から、
著者中村さんのおかあさんのお話を紹介しますね。
「お母さんやるな、いいな」
と思ったので…。
みなさまは、どう思われるでしょうか。



「中村さんのお母さん」
(P5〜7から引用)




家族でどこかへピクニックに行こうというとき、
母は、もちろんはりきってお弁当をつくります。
そればかりでなく、朴の木団子(ほうのきだんご)という
あんのはいった団子も必ずつくりました。
しかも、その量が半端ではないのです。


いくら食べ盛りの男の子が二人
とはいえ一家は四人、
そんなにたくさん、いったい誰が食べるんだ?
というくらいつくるのです。



おにぎり、唐揚げ、煮物、卵焼きと、
お弁当自体が山のようにあるのですから、
団子は当然、余ります。


すると母は、当然のようにパッと上着と脱ぐと、
風呂敷代わりにして団子を載せて、
全然知らない人のところに配って歩くのです。




「こんにちは。
 ええお天気やね。
 お団子どう?
 山歩きして疲れたやろうから、
 甘いもの食べて」
と言うわけです。 

そうして配りに行ったまま、
母はしばらく戻ってきません。
いっときのおしゃべりが延々と長引き、
笑い声が上がり、
さんざん盛り上がっているのです。

帰ってくるときは、
持っていった以上に上着が
ふくらんでいました…
お返しに、というわけです。




団子はすべてなくなり、
みかんやほかのお菓子がザークザクです。


隣村の家族も都会から来たカップルも、
そこにピクニックに来ていた人はみな、
すでに母の「友だち」になっていました。




こんなこともありました。
父の運転する車ででかけたときのことです。

自転車で一人田舎道を走っている若者を
みつけた母は、いきなりぽーんと父の肩を叩きました。 


「お父さん、車止めて!
 早く、早く」



何事かと急ブレーキを踏んだ父をほったらかしで、
母はするすると車の窓を開け、
自転車の若者に声をかけました。

真っ黒に日焼けしたその大学生は、
日本一周旅行をしているというのです。



父はもう、わかっているよという
顔で笑っていました…
そう、母のおせっかいの始まりです。




どこから来たの、から始まって、
そんなやせた顔して何日もの間、
ろくなものを食べていないのではないか、
そのカバンの中身は何?
洗濯物がたまっているでしょう、などと、
あれやこれやと話しかけ、結局、
無理やり家に連れて帰ってしまいました。

遠慮する大学生をまずお風呂に入れ、
荷物を取り上げるとパンツもTシャツも、
全部洗濯し、ご飯を食べさてと、
とことん世話を焼いたあと、彼は二晩
泊まって旅立って行きました。 

弁当までつくって送り出したので、
別れ際に、大学生は感極まって
泣いていました。
そして、僕がそれまで見たこともない、
分厚い礼状が届きました。




さすがに僕も、
子ども心に不思議に思いました。


うちのお母さん、
どうしてそこまでやるのか…と。
問うてみると、母はこう言いました。




「これがお母さんの普通なんや。
 おまえもある程度大きくなったら、
 人の世話にいっぱいならなあかんやろう。
 今、お母さんが人のお世話をしておけば、
 おまえもいつか、いっぱい
 お世話してもらえるやろ。
 順繰りまわって、
 当たり前のことや」




その言葉どおり、
今まさに僕はいっぱいいっぱい、
人のお世話になりっぱなしです。(略)



だからこそ僕は、
我が家で刷り込まれた
「おせっかい」=「普通」という
財産の大きさを改めて感じている
ところなのです。




(ここまで引用)



お母さんの普通ステキだ!
いいな、いいな。




と、単純に思ったしだいです(笑)
こんなお母さんがいたら、豊だろうな〜
なんだかんだあっても楽しく、
子どもは人好きに育つし、
周りから助けてもらえるだろうな、
それは、このお母さんあってこそだなと、
そう思いました。



ちなみに、2005年当時で、
お父さん70歳お母さん65歳
ということでしたが、
当たり前のようにいっしょに入浴し、
ダブルベッドで寝ていたそうです。
また、小さな頃から、
ご両親の喧嘩する姿は見たことがない、
ということでしたから、お互いに、
尊敬しあっていたのでしょう。
こういうこともまた、
普通だったのでしょうね。





自分では、「普通」と思っていることが、
他人からみたら「普通」ではないこと、
逆に、他人は「普通」と思っていることが、
こちら側からみると全然「普通」ではないことって、
たくさんありますよね。

でも、人はそれが「普通」だと思って、
すごいことも、いいことも、すばらしいことも、
逆に、悪い癖も、よくないことも
やっていたりします。



それぞれが持っている「普通」
思っている「普通」
この「普通感覚」に何か生きるヒント、
人間理解のヒントが隠されているのかも
しれませんね。


中村さんは、それぞれが持っている「普通」を
大切になさっている方ですが、
こう言っておられます。




「普通に生きていれば、
 気の合わない人も、
 理解できないひとも、
 けったいな人もいます。
 
 もし、自分と
 明らかに「普通」が違う人に
 出合ったらどうするか?

 二つの道があります。
 一つは、あの人はあの人だからと、
 わが道を行くことです。
 
 もう一つは、それを理解しようと
 努力することです。
 僕はいつも後者の道を選びます。
 
 どうしてそんな「考え方」が
 できるのか知りたくなるし、
 悔しいし、焦ってしまうのです。
 だから、その人が考えていることを理解し、
 近づこうとして、勉強したり
 体験しようとしたりします。

 すると自分の「普通」がちょっと変わります。
 心が大きくなったり、ほんわかしたりします」


 


詳しい本の内容は、こちらを参考にしてくださいね。↓
「お金でなく、人のご縁ででっかく生きろ!
(2) 出会い編」







例えば、こんな出会いが書かれています。
おすすめの本です。

 ◎腕でなく口でなく、背中で教えろ!
 ◎頑張ったことが人生のホームラン
 ◎「たとえ火の中、水の中」と
  「火の側、水の側」とは大違い
 ◎生きるためにお金はいらない
 ◎「また来ます」を「また来ました」にしろ!
 ◎「ひたすら待つ」ことの底知れぬパワー
 ◎わからないから、受け入れる
 ◎夢がかなうと、次の波がやってくる
 ◎自分を一生褒めてくれない、
  そんな人と出会えた幸せ
 ◎成功者より、成功の途中でいる人でありたい




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