まゆのウォーキング、ぼちぼち日記

2009年03月11日(水) 「奇跡のリンゴ」木村さんの希望と絶望の8年

また、昨日からの続きになります。
今日も、コチラの本からの紹介です。





「奇跡のリンゴ」より




さて、ではどんなふうに木村さんが
「無農薬栽培」に立ち向かっていったのか、
ですが、それは、こんな具合でした。





《1年目》


木村さんは、当初4つあったリンゴ畑の
無農薬栽培を1つの畑で試します。
収入のことも考えて。

その畑で、農薬をいっさいやめて、堆肥を使ってみる。
リンゴの花は5月咲くが、これは、問題なく咲いた。
6月になっても順調で病害虫の被害はなし。
木村さんは、
本当は農薬など必要ではないのでないかと
思い始めて楽観視する。


しかし、7月に入ると、
リンゴの葉が黄色く変色し、
8月にはほとんどの葉が落ちる。
斑点落葉病にかかってしまったのだ。



そして、この枯れ山で、秋にリンゴの花が
いっせいに狂い咲きし、来年咲く分の花芽が
なくなってしまう。
(このことは、来年5月に花が咲かず、
 実もならず、収穫がないことを示している)



しかし、この状況を見て、
木村さんは俄然やる気になり、
自分の力で
「この枯れ木の山をなんとかする」
と、強い決意を持つ。




そして、この斑点落葉病を
自分たちが食べている食品で防げないかと
いろいろと実験をはじめる。
しかし、効果がみえない。




《2年目》


様々な実験をするために
2つ目の畑も無農薬畑にする。
卵の卵白を散布したり、牛乳や焼酎、
わさびをまいてみたりするが…


斑点落葉病は猛威をふるい、そのうち、
ものすごい数の害虫が発生する。
ハマキムシ、ケムシ、モングロシャチホコ
などなど、蛾の幼虫の天国になる。



害虫など手で取ればいいと思い、
家族総出で虫取りをするも、
1本の木からスーパーのビニール袋3つ分の
虫が捕れる状態で、虫はいっこうに減らず…
もちろん、リンゴはまったくならず。
リンゴ畑は、ひどい有様になっていった。




《3年目》


あと1年だけ頑張ってみようとして3年目。


「去年より、葉の状態がよくなっているから、
 今年こそはうまくいく」
と思い続けた。



しかし、畑はよくなってはいなかった。
畑は、ますますひどい状態になっていった。
そして…木村さんは、どんどん、
抜き差しならない状態に追い込まれていく。




《4年目》


リンゴの花は全く咲かず、
蓄えは底をつき、義父の退職金も使い果たす。
売れるものはすべて売る。
娘3人、妻の両親と合わせて7人が、
貧乏のどん底になる。
電話は通じなくなり、健康保険証も
取り上げられ、服も学費にも事欠いた。
消費者金融からも借金をする。
リンゴ畑の隙間で、野菜をつくり、
それでなんとかしのぐ。


リンゴ以外(米、キュウリ、トマトなど)
での無農薬栽培は、ほとんど成功していた。
「ほかの作物でこんなに簡単にできるのだから、
 リンゴだけが不可能なはずはない」
と、信念を持つ。



いつしか、4つの畑をすべて無農薬栽培にした。
(ただし、いつの頃に4つの畑を無農薬にしたか、
 はっきりと書かれていません)




《5年目》


友人たちから、
「いい加減目をさませ、生活のことも考えろ」
と言われるようになるが、意固地になり、
なんとしても、やり遂げると言い続け、
友人たちが去っていく。
そして、木村さんの味方をする農家は誰もいなくなる。

あれこれと陰口を言われて、憎まれもし、
木村さんは村人を避けるようになる。
家族も、必死の思いで支えていた。


木村さんは焦り、妻の美千子さんに、
「もうあきらめた方がいいかな」
と弱音をはく。
そのことを、美千子さんが話すと、長女が、
「そんなのイヤだ、何のために、
 私たちはこんな貧乏をしているの?」
と、父の夢を支えた。



しかし、リンゴの木は衰弱していくばかりだった。
木村さんは、心の中で、
「必ず出来る」と、「絶対にできない」
という自分と戦っていた。

借金もふくらみ、水田も売ったので、
米もとれなくなり、生活はますます困窮する。
冬場に出稼ぎに行き、がむしゃらに働くも、
たいした稼ぎにならず…
家族の困窮が続く。




《6年目》


一日中、夜明け前から、日が暮れるまで
畑にいるも、リンゴの木はぐらぐらになり、
根っこまでだめになっていた。
4つの畑の800本のリンゴの木が、
衰弱して、枯れかけていた。

虫取りをして、酢をまいたりしたが、
その酢を買うお金もなくなったので、
ただでもらえる、クエン酸などを使う。
しかし、リンゴは衰弱していくばかり…

そんな八方ふさがりの中、木村さんが、
リンゴの木に話しかけるようになる。
そして、1本1本のリンゴの木に頭をさげた。



「無理をさせてごめんなさい。
 花を咲かせなくても、
実をならせなくてもいいから、
どうか枯れないでちょうだい」
と。




木村さんは、ありとあらゆることを
試していて、もう何もできなくなって、
リンゴの木にお願いするしかなくなったのだった。



そして、ついに万策つきはて…
絶望し、木村さんは、ついに、
ロープを持ち、岩木山に登って、
自殺しようと決める。




そして、
ロープを木にかけようとして
失敗した、まさに、
そのとき…
あるものを
見つけたのです。




それは、ドングリの木でした。
このドングリの木からヒントを得て、
木村さんは、この後、
また、新たな実験をし直していくのです。
元気を取り戻して。

人生は、こんなに追いつめられ、
ぎりぎりのところまでいかないと、
光がみえないものなのでしょうか…
この続きは、また明日書きますね。





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