まゆのウォーキング、ぼちぼち日記

2007年11月05日(月) 1玉3150円「元気玉」のすごい中身とは…

さて、昨日からの続きです。

ついに父店主が、若店主に代わって
会話の主導権をとり、この「元気玉」について、
あれこれと語ることになった。
どうやら、この「元気玉」には、
すごいものが入っているらしい…
興味津々である。

そこで、疑問に思ったことを
父店主にぶつけるとこう答えた。


「本当に、これ1玉が3150円なんですか?
 そんなにすごいものが入っているんですか?」

「入ってますよ、すごいのがすごい量ね。
 「牛黄(ゴオウ)」という生薬なんだけどね。
 これは、クスリの金とでもいうべきもので、
 かなり高価な生薬なんですよ」
「へぇ…クスリの金、ですか…
 その牛黄って…何なんですか?」

「あのね、牛の胆石を乾燥させたもの、なんだな」
「えーーっ、牛の胆石?」
「そう。この胆石は、牛、1千頭〜1万頭くらいに、
 1頭しか見つからないという大変貴重なものでね、
 中国では2千年以上前から、クスリとして使われていて、
 それを、たくさん使っているので高いんですよ」
 




ひぇ〜
牛の胆石だって…
それが、ものすごく
価値があるらしいのだ。
やっぱり、やることが
違うね、中国。




人間の胆石といえば、
「胆石は、肝臓から分泌される、
 胆汁の成分が固まって臓器に溜まるもの」
で、大きくなると、詰まったりして、
かなりの痛みを伴うものだとくらいしか、
わからないが、牛のは、違うらしい…


ふむ…
牛の「胆石」って、相当すごいらしい。
しかし、そんな牛の胆石の効用を、
いったい誰が、何がきっかけで、
発見したのか…
しかも、2千年以上も前に…

しかも、
1千頭〜1万頭に1頭…って
かなり大ざっぱな気がしなくもない。
広大な中国だから、仕方ないのだと思うが。
でも、どうやって、この牛を見つけるのだろう?
日本の牛でもいいのだろうか?
胆石があれば?



などなどの私の細々とした疑問はさておき、
牛黄、つまり「牛の胆石」が
主成分だということがわかった。
これが貴重なのだ。
もちろん、そのほかにも、
トウキ、センキュウ、カンゾウなどの
生薬も入っている。
で、この牛黄が何に効くかだ。
父店主が説明するには、


「ひどい疲れがある人ほど、効くし、
 ひどいストレスがある人ほど、効くし、
 そのほか、どうき、息切れ、手足のしびれ、
 病後の体力回復にものすごく効くよ。
 病気を未然に防ぐことが、中国では、
 いちばん大事といわれているから、
 そのためのものでもあるしね」



ということだった。
つまり、高濃度な滋養供給らしい。


「なるほど…疲れにいいんですね。
 で、この元気玉、一日にどのくらい飲むんですか?」
「症状にもよるし、効き方にもよるけど、
 1日1〜2個ですね」




ひぇ〜
1日1〜2個だって。
ということで、
1日 3150円〜6300円だね。




こりゃ、
お金持ちしか続けられないね。
私は、ちびちびとこの1玉を、
一週間くらいかけて飲むのだと思っていたけど、
そんなことはしない。
1日1〜2個、毎日飲むのだ。


私が、とても驚いていると、
父店主が、私を手招きした。
そして、なんと、
こう言ったのだ。




「ほら、これが、
 元気玉の中身ですよ。
 ちょっと、
 食べてみませんか?」







なんと、この1個3150円の
貴重な牛の胆石入り「元気玉」の
ホンモノを見せてくれて、
そして、ひとかけを食べてみないかと
すすめてくれたのだ。



なんだか…
妙に嬉しい…




そう思ったし、内心興味津々だったが、
一応、遠慮がちにこう言ってみた。


「え、いいんですか?
 こんなお高いもの?」
「いいですよ、どうぞ、どうぞ。
 舌で転がすようにゆっくりと溶かして
 食べてみてください」



そう父店主は言うと、「元気玉」を
ナイフで、少し切り分けてくれて、
私にすすめてくれたのだ。
まじまじと見てみたら、
なんだか、チョコレートのようだった。
でも、もちろん、違う。


「味はね、そうね、昔あった
 仁丹のような感じかな…、
 ほら、どうぞ」



そこで、私はもちろん、
「元気玉」を食べてみることにしたのだ。



わくわく…
どんな味なんだろう。
牛の胆石入り高価な薬は…
どれどれ…




私は、恐る恐る口にいれてみた。
1玉、3150円もする元気玉を…


おおっ…
この味は…



この続きは、明日書きますね。





■コメントが書ける「ぼちぼち日記」はこちら


 気軽にコメントが入れていただけます。 →「ぼちぼち、お散歩日記」
■「ことば探し」に戻る時→  「ことば探し」
■「ことば探し」メールマガジン(月〜金)発行しています。

 「今日のことば」以外の過去のことばも紹介しています。
  コンパクトで、読みやすい構成にしています。
  →「購読申込み」


 < 過去  INDEX  未来 >


まゆ [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加





《旅に行きたいですね〜》