まゆのウォーキング、ぼちぼち日記

2006年09月12日(火) 靴下の教訓

今日は、悔しいが、
残念なお知らせから入らねばならない。


昨日「倒産品投げ売ソ」の店について書いた。
そして、50円で靴下を買ったことも書いた。
なかなかオシャレな靴下である。
この靴下ね。





そして、私は、今日、
その靴下をはいてみようと思い、
いそいそとはいてみた。


どれどれ…


すると…



足が、もごもごする。
なんだか糸が引っかかる感じがする。
おや、何か糸がひっかかっているぞ、
と思い、靴下を脱ぎ、
裏返ししてみたら…



がーーん…

呆然…


あのね、裏側…
こんなでした…












糸、つんつん出まくりの、
裏処理一切せずで、
ゴム、のびまくり



ひどくないですか?


これって…
50円だけあるってことでしょうか?
それとも、騙されたのでしょうか?
買った私が、ばかだったのでしょうか?

私は、この靴下の裏側を見て、
じっと、考えた。
この靴下、どうするべきか。


いくつか方法はある。


1.諦めて捨てる。
2.このまま気にせずはく(糸を少し切って)
3.「倒産品投げ売ソ」に持って行き、
  取り変えてもらう。
4.返品し、お金を返してもらう。



50円といえども立派な商品である。
たとえ、それが倒産品でも。
普通なら、3,4の方法をとるが、
あの店は、ちょっと怖いおじさん達がやっていた。
それがネックである。


うーん、
どうしたものだろう…



しかし、どう考えても納得がいかない。
この靴下はたまたま不良品だったのか、
全部がこんな商品なのか知りたい。


私は、決心した。


やっぱりあの店に、持って行ってみよう。
商店街にあるのだから、変なことにはなるまい。
ここは、こんな商品じゃ納得いかないという
心意気を見せねばならない。
はっきりと、この靴下の現状を
見せつけてやらねばならない。


私は、雨の中、この靴下を持って、
傘を差して「倒産品投げ売ソ」に行った。


そして、店に着いた。
店の中をみると、やっぱり怖そうなおじさんが
2人いて、2人で奥の方で話をしている。



どきどき…

どきどき…


私は、勇気を出して、
店に入った。



「あの〜……」
「はい、なんでしょうか?」
「えっと…昨日、ここで買った靴下なんですけど…
 あの〜、はこうと思ったら、裏側こんなで…、
 はきづらくて…」


私は、靴下の裏側を見せた。

店のおじさん2人がそれを見た。


すると、なんと

こう言ったのだ。




「ああ、これね、こんな商品なの。
 50円だからね、こんなものなの。
 はけないわけじゃないからね。
 嫌だったら、お金返すよ」
「あ、こんなものなんですか?もともと?」
「そ、こんなものなの」
「あ、そうなんですか、あの、はくともごもご
 して、はきづらいから…返します…」



そう私が言うと、あっさりと、
「じゃ、これ」と言って、
50円返してくれたのだった。
私は、「ひどい商品を売ってるものだ」
と心で思ったけど、黙って50円を受け取った。
そして、お礼を言ってこの店を後にした。


ああ、よかった。
ともかく、
50円戻ったぞ。



しかし、あの靴下を買った人は、
どうしているんだろう…
みんな我慢して、こんなものだと思って
はいているんだろうか?
私は、勇気を出して50円を取り戻したけど、
他の人は、どうするんだろうな。


しかし…
こんな商品を商品として、売っているとはね。
倒産品というより、不良品だな、と思った。
これは、50円という価格の問題ではなくて、
売る側の意識の問題であるな、
などと、あれこれ思っていた。


そんなわけで、私は教訓を得た。
「倒産品投げ売ソ」では、商品を買わないこと。
靴下は、表も大事だけど、
裏側がもっと大事。
怖いおじさんでも、交渉してみる。







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