まゆのウォーキング、ぼちぼち日記

2005年10月22日(土) 自転車がパンクして知ったこと

先日、自転車に乗っていたら、
いきなり、後輪の空気がプシューと抜けた。

びっくりして、降りて確認してみると、
なにやらタイヤがぺちゃんこになっている。
「これは、パンクなのか?」
実は、自転車のパンク…
初めての体験である。

乗って帰ろうと乗ってみたが、
がたんがたんと言って、
ものすごく辛そうだったので、
降りて、押して帰ってきた。

で、先日、自転車屋さんに
また、押して持っていった。
「あの〜、パンク直してください」
すると、おじさんが、
「どれどれ」と車輪を回して見てくれた。

「ああ、パンクだね、ほら、ここ見てみて」
おじさんの示したところを見ると、
タイヤの一部が破裂したようになっている。
「ホントだぁ、これがパンクかぁ、
 確かに破裂してますね」
「うん、結構すごいパンクだね。
 中のチューブほら、こんなだしね。
 これだと、チューブも換えないとね」

「何か踏んだんでしょうか?
 例えば、画鋲だとか?」
などと、まぬけなことを聞いてみる。

「いいや、これは、タイヤの疲れだね。
 相当減っているから、薄くなったところが
 破裂して、それが中の弱くなっている
 チューブに影響したって感じだな」
「ああ、そうなんですか…そういえば、
 買ってからタイヤなんて替えたこともないし、
 気にしたこともないからなぁ」

すると、おじさんは、こう教えてくれた。
「空気入れ、ちゃんとしないとダメだよ、
 それと、入れすぎてもダメだよ、
 ほら、このくらいにするんだよ」
と、タイヤの空気の理想的な入れ方と、
タイヤの硬さを教えてくれた。

「このくらいね…ほら」
「なるほど、このくらいですね」
などと言ってみたが、実は、あまりに
微妙だったので、よくわからない…
でも、大きくうなづいてわかったふりをした。

というワケで、うちの自転車の一台は、
自転車屋さんに入院させてきたのでした。

で、今日。

できあがったと言うので、取りに行った。

すると…なんと、

とってもバッチく、ボロっちかった
我家の自転車が、ピカピカになっていたのだ。
本当にピカピカ…
目を疑うようなきれいさ。
びっくり…

おじさんがこう言った。
「キレイになったでしょう?
 ダメだよ、鳥の糞をそのままにしといちゃ、
 自転車も大切にしてやってね」
「はぃ…」

そうなのだ、
鳥の糞…、確かについていた。
でも、気にせず乗っていたのだった。
(鳥の糞があるなぁと気がつきつつも)
おじさんは、それを掃除してくれたのだ。
そして、ちゃんと磨いてくれたのだ。
(もちろん、こちらが頼んだわけではない)

自転車なんて、外に止めておくと雨で、
多少の汚れは落ちるので、それでいいと思っていた。
(でも、逆に糞などされることもあるのだが…)

なんだか…とても恥ずかしかった。
でも、自転車はとても誇らしげだった。
「よかったね、キレイにしてもらって…」と
自転車に声をかけた。

もちろん、タイヤもばっちり直っていたし、
全体が新品のように、ピカピカだった。
私は、ちょっと感動した。
そうか…、こうやって自転車も磨けば、
こんなにキレイになるのか…と
しみじみ見つめ、少し感動してしまった。

「どうもありがとうございます、
 こんなにキレイにしていただいて」
「これからもキレイにしてやってね。
 自転車は酷使されるわりに、手入れは
 あまりしてもらえないんだよね…」
とおじさんは、言うのだった。

おじさんは、自転車を愛してるのだなぁ…
と感じた。
それで、そのほかのところも点検してもらって、
直してもらったりして、完璧にしてもらった。
それから、おじさんに心からお礼を言って、
ピカピカの自転車に乗って帰ってきたのでした。

しかし…本当にキレイになって、
いつもの、あのバッチイ自転車とは
とても思えないくらいだった…
よかったね、パンクして…
なんだかそう思った私でした。

そして、もう一台の自転車も、帰ったら、
キレイに掃除をしてあげようと
思ったのでした。
感謝をこめてね。

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