病気や障害を取り上げる作品は、私はコメディタッチにするのはどうかなと、常日頃思う人なのです。 生死と闘うとか、病気に打ち勝つとか、障害を抱えながらも日々生き抜くというのは、決して笑えることではないからです。 笑い飛ばさなきゃやってられない事もあるかもしれませんが、でも根本はやはり必死だということです。
香港映画を楽しむということだけでしたら、この映画は十分な香港映画テイストだし、お約束ごと満載でファンには満足の1本かもしれません。 でも乳ガンを題材にした作品としては、こんな表現の仕方で良いの??という感じが随所感じられました。
でも最後のあたりかな、ミリアム・ヨン(楊千[女華])が、気持ちいいくらいの爽やかな逞しさを演じていたのでそこは良かったな。
私の好きなリッチー(任賢齊)が、また演技じゃないでしょうくらいに、素に近い良い人だったので、これも心地良かったです。
あと側田(ジャスティン・ロー)は独特の雰囲気がありますね。 歌は映画にマッチしていて、優しい気持ちに包まれます。
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