| 2007年07月05日(木) |
漢江の怪物ーグエムル |
久し振りに映画を見た、と言ってもDVDで見たんだけど、1ヶ月半ぶりくらいかな、忙しかったし。 なんせ「パイレーツ・オブ・カリビアン」でさえまだ行ってないのだから。
「漢江の怪物ーグエムル」、前半からもう怪物が出て来て、人々を襲うシーンが結構長いので、怪物の様子にがーっと引き込まれていく。 でも、あまりこの怪物が怖くないの。 勿論人を襲って食べしまうしで、そういう怖さがあるんだけど、たとえばジョーズとかエイリアンを見たときの心底感じた恐怖とは違う。 なんか、笑えてしまうの。 これはこの映画全般を通してそうなんだけど、悲しいシーンとか、一生懸命なシーンとか、なんかいつもそこには笑いが漂ってるの。 お葬式のシーンで、悲しいシーンなのに、でも笑えてしまって、「ああ、ここ笑っていいのか、なんか笑ったら不謹慎だよね、でも可笑しいんだよ〜〜」と見ながら良心の呵責に耐えかねてる私がいるのだ。 そこで、この笑いを感じる部分が気になっちゃって、ネットでこの映画の感想など読んだら、ほとんどの方々がやっぱり「笑えてしまうこと」について触れてました。 「ああ、私だけじゃなかった、不謹慎でもなかった」と妙な安堵感(笑)。 でもこの笑いの大元は、ソン・ガンホssiの存在だと思う。 特に娘が怪物に連れ去られてしまうシーンなんか、驚き、焦り、悲しみ、絶望の表現がすごく上手かった。 それに可笑しさが加味されてるンだから、凄い俳優さんだ、まったく。
しかもなんとこの映画、「ポン・ジュノ監督が、高校生の頃、漢江で怪物を見た実体験が原作」というのだから、そちらも驚き!! 「ええっー、実際にこの怪物いるの!?そっちの方がものすごいことじゃない!!」と恐怖と興味でいっぱい。 真相を知りたい!! そういえば、映画の冒頭、米軍が毒薬をそのまま流しに捨てるシーンから始まり、そしてこれが漢江に生息する生命に何らかの悪影響となって、こうした怪物が出来たことを思わせている。 いや、毒薬でなくてもやっぱり生活排水にしても水を汚すと言うことに無頓着でいると、私らもいつかこうしてしっぺ返しが来る事もありうるなと、本当に怪物がいたっておかしくないなと思うのでありました。 実際起こりうる事態を危惧する感じにも受け取れました。
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