毎天ミーハー哈哈哈日記

2006年10月26日(木) 「シルク」「父子」「Rain Dogs」

今日も六本木〜渋谷〜六本木という、ハードな道のりで映画鑑賞(笑)。

「シルク(詭絲)」
ホラー映画!?くらいの知識しか持たずに見ましたが、とても面白かったです。
蘇照彬(スー・チャオピン)監督はこれが監督作品2作目ですが、デビュー作はなんと「愛情靈藥」なんです。
はい、光良が高校生役で主演したちょっとグロイ、下ネタありきばかりがクローズアップされてしまった映画です。
でも「愛情靈藥」は「愛することの本質」にグッと迫っていて、私は大好きな作品です。
また監督は脚本家としての活躍の方が多いです、「想死趁現在(現実の続き夢の終わり)」、「運轉手之戀」「愛情靈藥」「台北晩九朝五」「雙曈(ダブルビジョン)」「三更」など手がけています。
私は「三更」以外はすべて見ております、だってこれらの作品には戴立忍(ダイ・リーレン)さんが出演してますからね。
「台北晩九朝五」はリーレンさんの監督作品です。
だから見る前からとっても監督と作品には親近感ありありでした(笑)。
そうそう、そう言う付き合いからなのでしょうね、この「シルク」にリーレンさんがSWATの役で4カットくらい出演してました。
(私がお世話になってるリーレンさんのファンサイトで教えて頂きました、ありがとうございます)
そのリーレンさん、格好良すぎでしたわ〜、このままリーレンさん主演で映画が続行しても何の不思議もない存在感でしたし。
ある意味勿体ない使い方です(笑)。
さてさて、「シルク」、脚本ももちろん監督ご自身ですが、よく出来ています。
なんだかセンスよりも、頭の良さを感じさせる監督です。
そういえば、江口洋介と徐熙媛(バービースー)のベッドシーンカットというのも話題になってましたね。
作品を見る限りそう言うシーンは不必要な気もしました、カットして正解かなと。
でもどんなシーンか見たい気もする(爆)。
監督がティーチインの時に、江口洋介の中国語で話すシーンをカットしたので、そこはDVDで見れるようにしたいと話していたので、バービーとのシーンも是非入れて頂きたいです(爆爆)。

「父子」
今回の映画祭で私が見た作品の中で、一番ラストが尾を引いた映画でした。
親としてどうのと批判するより(というかこういう親いるしね)、この子どもの気持ちに凄く惹き付けられました。
呉景滔(ン・キントー)君というのね、上手いわ。
もちろんアーロンも「三岔口(ディバージェンス)」の演技から、またよりステップアップしていて、さすが金馬影帝でした。
でも景滔君の演技には泣けましたよ。
泥棒させられてるあたりなどは、心が痛くて痛くて見たくなかったですよ、最後捕まるときは思った通りの展開だったし。
でもね、青年になって戻ってきたときはこれがなんとも好青年になってるんだな。ホッとしたよ、って、でもつかの間。
今の父親の姿を遠くから見る表情には、何とも言えぬものが。
「無情」さを感じました。
でも父親からあんなひどい仕打ちされて、耳を噛みちぎるほどずたずたになっていた子ども心ながら、よくぞこんな好青年に成長したものだと思いました。
父親が反面教師になっていたのでしょうかね、次回は監督、この子どもが施設に入っていかにここまで好青年に成長していったか、その過程を撮ってください。見たいです!

さて、ティーチインには、譚家明(パトリック・タム)監督と楊采[女尼](チャーリー・ヤン)、許茹芸(バレン・スー)が登場。
もうこの時の楊采[女尼]、キラキラというかオーラがあって女神降臨といおうか、久方ぶりに「女優」を見たという感じでとっても美しくも品があって私はクラクラしました。
席が後ろの方だったので、フラッシュが届かず暗めの画像ですが、雰囲気は解って頂けるかと思います。
また許茹芸は「部屋においでよ」の時は完全にミスキャストと思いましが、この作品の近所のお母さん役はとってもなじんでいて、上手かったです。
アイドルものより、文芸ものの方が彼女には合うかも。


楊采[女尼]さん


「Rain Dogs(太陽雨)」
マレーシアのシンガーソングライター、ピート・テオさんが出演されているので見ました。
この作品も劉徳華(アンディ・ラウ)プロジェクト、「FOCUS:FIRST CUT」の中の1作品です。
一人の若者を通して描かれた、苦悩して反発して悪いこともして、だけど哀しいくらいの優しさを淡々と描いた青春もの。
背景の撮り方が綺麗。
監督は何宇恆(ホー・ユーハン)、マレーシア映画界新進気鋭の監督さんと言うことで、この作品はベネチア映画祭入選作でもあるのですね。
監督、「レギュラーの松本君」に似ていて、キュートでしたよ。
ピートさんはやくざの親分役でした。
歌も良いですが、役者としても雰囲気のある方です、ああ、やっぱり「私たちがまた恋に落ちる前に」見たかったな、ピートさん主演なんだよね。

二人でティーチインに来てくれました。
普段から仲の良い友達と言うことで、トークも楽しかったです。
ピートさんが冷凍されたバラバラ死体の役で出てる監督の映画があるらしいのですが、ちょっと見てみたいです。
監督のホラーものも興味あります、もしかしてこれは一昨年あたりに東京国際で上映された「四人夜話」のことでしょうかね。
上映後ホールで監督とピートさんにサインを頂きました。


  ピートさん                    監督





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美香 [MAIL]