2005年10月25日(火) |
東京国際映画祭「深海」 |
「深海」 ティーチインに戴立忍(ダイ・リーレン)さんが来るかもしれないと言うことで、友人がなんと最前列ど真ん中の席を取ってくれました。(本当にありがとう!!) しかし、リーレンさんは来ず(涙)。 しかし、しかし、なんと鄭文堂(チェン・ウェンタン)監督と李威(リー・ウェイ)君がやってきました。
まずは映画の感想から、こういう映画、私はとっても好きです。 主人公の蘇慧倫(ターシー・スー)演じる阿ユーは心の病、それがもとでかはわからないけど、夫を殺し出所してきたところから物語は始まります。 身元引受人の安姐(阿ユーと彼女の関係は映画では説明が無かった)のもとで働き生活するも、早くも不幸にも一筋縄ではいかない男(リーレンさん飾)に翻弄されてしまいます。 仕事場を変わるも今度はそこで出会った普通の青年(李威飾)と恋をしますが、彼を離したくないばかりに束縛してしまい、彼に疎んじられるようになり自殺を図ります。 薬を常用してるシーンもあり、李威との件りで彼女が心の病であることが、わかります。 命は助かりますが、私はこれで阿ユーの心の病はひどくなったような気がしました。 しかし彼女は最後に人形劇団の同じ心の病を持った青年と出会い、笑顔を取り戻します。
私がこの映画が好きなのは、自殺を図って終わりにならず、最後は笑顔で終わりに出来たこと、これがとても救いだったことです。 あの笑顔は心の中の深い海に沈んでいた阿ユーが、はじめて海の底から抜けだせた瞬間。 それは人形劇団の彼のおかげか、安姐が全てを包み込んでくれたからか、いずれにせよ、あの笑顔は希望の光のように思えました。
さて、この映画の本命、リーレンさんですが、イヤ〜な男の役でしたわ(笑)。 お金で阿ユーを買うんですが、リーレンさんはルックスも雰囲気もイイ男でベットでも凄くエロくて優しいです。 もうこれだけで惚れますー。 でも、彼は凄いビジネスライクなの、感情などは無視、「金も払ったのにー」とか言うんだけど、いくら金払ってもここまで冷淡になれる!?ってくらい、最後は冷ややか。 そんなリーレンさんを阿ユーが叩くシーンがあるのですが「よし、行け!」って、私があの場にいたら加勢したかったくらいです。 それくらい本当に見ていて腹がたつ男でした(笑)。 見終わったあと、(私のプライベートなこととかよく話す)友人に「○○さん(私の名前)、あのリーレンさんの役、すごく嫌いでしょう」と言われてしまいました、ハイ、嫌いです(爆)。 でもそこまでイヤな男を演じるリーレンさんって、やっぱり役者として最高です。
さて映画後は、鄭文堂監督と李威のティーチイン。 監督は会場に来ている人たちがみんな李威迷だと思ってるらしく、ちょっと控えめながらも「僕の名前も呼んで〜」とアピール。 と、「鄭文堂導演〜」と声をかける私、なんせ最前列なので声が届いて、監督が笑顔で私に視線をくれました。 監督、終始ニコニコでちびまるこちゃんのおじいちゃんみたいで可愛かった。 李威はさすがアイドルの格好良さ。 映画の中では普通のしかもモサッとした青年でしたが、いやはや生は大違い(笑)。 彼もアイドルとはいえ、役になりきれる俳優さんかもしれません、もちろん監督のおかげもあると思いますが。 「これからも李威を起用したいか?」の質問に「ギャラが高くなければ」と監督。 鄭文堂監督作品ならギャラが安くても出るべきではと、私は思いますが。
ティーチイン後はロビーでファンに囲まれる李威。 私は友人と監督を囲んでいました。 「濁水渓的契約」のVCDにサインをしてもらったのですが、そのVCDを見たとき「ほほ、ほほー」と微笑んでました。 で、写真も友人との3ショットで撮って頂きました。 素敵な方です、笑顔が良いです。
と、横を見ると、友人がいつのまにか退場する李威と握手をして何か話しかけてた、さすがや。(笑)
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