言の葉孝

2007年12月20日(木) すごい「実行力」

 
 『すごい「実行力」』(石田淳・著/三笠書房)という本を読んだ。上司から借りた本だ。早めに読んで返そうと思って、つらつらと読み始めたのだが一気に読み切ってしまった。

 一言でいうととても説得力のある本だった。
 努力をしようとする人はたくさんいるが、それを実行に移せる人はあまりいない。何かと理由をつけて先延ばしにしたりするのが関の山なのだが、それはそうした「実行力」に欠ける人を対象に、どのようにやる気を保つのか、を説いた本である。

 基本的には「自分にご褒美を設定し、努力ややりたくないことなどをやれば、そのご褒美を手に入れる」という方式である。
 たとえば、宿題をやるのが嫌であれば、「宿題が終わったら漫画を一冊読める」あるいはもっとスパンを短くして、「問題を一つ解くたびに漫画を一話分読める」という風に、自分にご褒美を設定すれば、辛いことも実行しやすくなるというわけである。

 特に、興味深いと思ったのが「ポイント制」である。○○をしたら1ポイント、△△できたら3ポイントという風に難易度別にポイントをわけ、そのたまったポイントを使うことで「ごほうび」を設定するのである。
 これは何かをするたびにお菓子を食べたり、休憩をとるかわりに、手帳か何かに自分のとったポイントを付けていくのである。ポイントがたまれば、それを使うことで美味しい思いができる。
 これなら実際に「ご褒美」がなくても、たまっていくのを楽しむことで、ゲーム感覚でやる気を持続させることができるのである。

 僕の場合はどうだろう。
 たとえば日記を書けば1ポイント。たとえば、勉強の本を読んだら3ポイント。2ポイント使えば、漫画を1冊。10ポイント使えば、ライトノベル一冊を読んでいい。

 タスクリストをずらずら書いて、それにいちいちポイントを振り分けていけばそれを片づける意欲も増すはずだ。
 明後日からの三連休は、大晦日前。部屋の片づけをすれば20ポイントはやってもいいんじゃないだろうか。年賀状も作らなければいけないのだが、こちらは10ポイントにしておこうか。

 とりあえず貸した本が翌日に返した上司の反応を楽しみだ。

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