言の葉孝

2007年12月06日(木) 見積もりの罠


 とある会社に対するSE作業の見積もりを任せていただいた。
 単純に決められた価格を人日(一人が一日でできる作業量)でかければよい見積もりなので、あっさりと終わるはず……だったのだが、ひとつ問題が持ち上がってきた。

 その会社は組織変更で、形式的には今月の18日をもって解散するというのである。ただし、組織自体は残るので、そのために作業が必要なのだ。
 だが、うちの会社の場合、料金の支払いは基本的に1、2ヶ月遅れて行われる。そして回収のためには「確かに作業が終わりました」という確認を客先からもらって来なくてはならないのだが、この確認は検収とよばれ、社印をもらう必要がある。
 しかしながら、作業は18日までには終わらないので、作業が終わるころには社印は失効してしまっているのである。

 この仕事を任せた上司曰く、

「なんで右から左へ片づけられるような見積もりなのに、お前に任せるとややこしくなるねん」

 ……それは僕が聞きたい。


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