言の葉孝

2007年02月01日(木) 『You've got mail』に秘められたプロパガンダ


 『アメリカ文化研究』のテスト。問題は事前に公表されていたので勉強は楽だったが、それでもいろいろサボりながらの勉強だったので結局5時まで掛かってしまった。
 どうして僕は真夜中にならないと本格的に勉強に乗り出せないのだろう。少なくともテスト前夜に短いものとはいえ、自作ゲームサイトからRPGをDLして遊びはじめるなんて正気の沙汰じゃない。
 しかしテストの開始時間が14時半だったのは救いで、10時までたっぷり寝た後、昼食を食べてからゆっくりと登校することができた。

 テストは論述形式でB4用紙の表裏にびっしりと書くことが求められるような問題だった。一時間では考えている時間はなく、昨日まとめた答えの記憶を頼りにただひたすらペンを動かすしかない。タイピングなら半分くらいの時間で済むのだが。

 テストの最後の問題は「授業で取り上げた映画以外のものを複眼的に評価せよ」というものだった。そこで僕が取り上げたのは『ユー・ガット・メール』(1998年アメリカ作品)だ。

 当時、Windows'98の発売で急速にその手を広げつつあったインターネットの世界を取り上げ、見知らぬ人との交流という新たな人間関係の可能性を提示している作品だ。現実で敵対している二人が、インターネット上では仲良く話しているという不思議な関係が更にその魅力を語っている。

 しかし僕はあの映画を見る度にどうも納得の行かないものを感じていた。
 それが“大型チェーン店VS個人経営店”というもう一つのテーマである。このテーマについては抵抗空しく、キャスリーン(メグ・ライアン)の経営する絵本ショップは閉店まで追い込まれてしまっている。マスコミを通じてキャンペーンまで張ったのに、最後にその商売敵とくっついてどうするよ、というのが僕の納得できない点だったのだ。それを聞いた周りの人間はキャスリーンの行動をどう感じるだろう。

 僕個人の感情はおいておいて、真面目に話すと、この映画は“大型チェーン店VS個人経営店”というテーマに関し「個人はチェーン店に量も質もかなわない」とし、大型チェーン店代表であるジョー・フォックス(トム・ハンクス)を善玉に描いたり、双方の代表にラブストーリーを展開させることで、現実に個人j経営を圧迫する各大型チェーン店への非難をやわらげる役割を果たしていたのではないか、と推測できるのである。





web拍手レス(Sociology exam which I have tomorrow is the last test of my student age.【明日の社会学のテストで学生生活最後のテストだなぁ】)

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