【読了:光の教会 安藤忠雄の現場(平松 剛/建築資料研究者)】評価:A(面白いし勉強になる!)
ふと、図書館に返し損ねている本があることに気がついた。題名は『光の教会』である。普通は8000万かかるような教会を3000万で建ててしまおう、というノンフィクションものである。 設計を請け負ったのは安藤忠雄。美大出身の母に聞いても、建築の設計事務所に勤めている友達に聞いても「光の教会って知ってる?」と聞いたら「安藤忠雄のやろ?」と答えが返ってくる。それほど有名な建築家だったらしい。
僕は建築については素人もいいところだが、この本はそれでも分かるくらいにやさしく書かれており、図解も必要に応じて付けてくれているので分かりやすくてありがたかった。 しかし、この光の教会……この建築には苦難のなかった工程がない。お金がないということで、建設会社などかかわるところはほとんどボランティア状態だった上に、梅雨で工事が遅れ気味だった上、工事の人手に関しても当時オリンピックの工事が最高潮だったとかで、ほとんどの職人がそちらのほうに行ってしまったり。
どっちかというと、“想い”などより、“こだわり”や“しんどさ”が際立つ話だが、それはそれでリアルっぽくていい。建設業界ってどんな仕事をしているのか一通り垣間見れて満足だ。
web拍手レス(「隔日」更新って「毎日」より難しいな。とりあえず、これからしばらく日記の頻度が落ちる可能性があります。一応明日の分のネタはあるんだけれどね)
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