以前、マスコミの存在について、わりとこき下ろした日記を書いた記憶がある。が、この間の現代技術論で再びマスコミの存在について思うところがあったので、それを話してみたい。
マスコミは煽るのが好きだ。イナバウアー、ハンカチ王子、鳥インフルエンザ、いじめ、エトセトラエトセトラ、そうして煽られた言葉は流行語大賞の筆頭候補だ。その反応が過剰になったおかげで、割を食ったものも少なくない。最近の現代技術論でマスコミが取り上げられたのは遺伝子組み換え食品の話である。 マスコミが遺伝子組み換え食品を取り上げ、やたらと叩いたせいで、いい遺伝子組み換えも人には受け付けられなくなってしまった。
環境ホルモンもそうである。なんだかんだ取り上げておきながら、今ではほとんど取り上げない。冷静になって調査をしてみると、騒いでいるころ次々と“検挙”をしていった環境ホルモンのうち、本当に有害だったのは2,3種だったらしい。
なぜマスコミはこれほどまでに煽るのが好きなのか、少し考えてみた。というか、考えるでもなく、テレビでは視聴率を稼ぎ、週刊誌では発行部数を伸ばすため。つまりはお金を儲けるためである。 何の興味も持たれていない話題を取り上げても、マスコミはお金を稼げない。それならばどんなくだらないことでも、流行のキーワードを含んだニュースを取り上げるのが一番なのだ。そのキーワードが今のトレンドであればあるほど、売れるため、マスコミはこぞってそのキーワードを取り上げて、トレンドの波を強く高くする。
いかに意義があっても、売れない記事やニュースを出していては出版社やテレビ局は営業不振でつぶれてしまう。なんだかんだいって、マスコミはあれば便利な職業なので成り立たないようでは困るのだ。生き残るためにやたらと煽るのは仕方がない、煽られる読者もマスコミを助長させている、という見方もある。 要するに、“煽り”が利かなければ、マスコミもあんな無駄なことはしない。情報を受け取る側に、必要な情報を拾う力―――メディアリテラシーの心得があればこういった問題は解決されるのである。
web拍手レス(とはいえ、意義のある情報に絞ったら、売るための情報が少なすぎてマスコミが成立しなくなる可能性は大きいかもしれない)
本日の拍手コメントはありはしない。
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