言の葉孝

2006年08月23日(水) 内定を断ってきた日

 東京に行ってきました。

 というのも、東京に本拠地がある会社に内定をいただいており、それをキープした状態で就職活動を続けていたのですが、前回の日記に書いたとおり、私はもうひとつ会社が受かってしまったので、あまり志望度の高くなかったその会社の内定を断らなければならなったのです。

 ところが、私は内定をいただいたとき、「内定承諾書」を提出してしまったんですね。
 会社から内定が出ると、大抵書かなければならない書類なのですが、これにサインをしてしまうと「内定しましたよ?」といわれて「おっけー、入りまっす!」という返事をしたことになってしまう、というシロモノであります。
 とはいっても法的拘束力は皆無なのですが、これを出した時点で会社としては新戦力として出した人を数えてしまうので、これを提出したあとに内定を断るというのは実は大変な迷惑をかけてしまうわけです。

 いや、でも就職課の人に相談したんですが、こういうのは「日にちを決めようと電話した時点で『もういいよ』って言われる」のが普通だそうで、まさか内定取り消しのお詫びのためだけに東京まで呼び出されることになるとは思っていなかったです。


 前も一度東京に行きましたが交通費、出ました。今回、完全自腹です。約3万円。
 東京にインターンに行っている彼氏の為に何度となく東京まで出かけていった人を知っているのですが、ハッキリ言ってものすごい愛だと思います。(←金額でしか愛を計算できんのかお前は/汗)

 私も約束を破って迷惑をかけた自覚はあるので、東京まで行くのはやぶさかではないのですが、正直怖かったですよ。でも就職課の職員さんに相談してみると、「そういう迷惑をかけてるんだから、恨みつらみの一言もいってやりたいんだろう、聞いてやんなさい」とのこと。
 そういうつもりで行くことにしたら何か気が楽になりました。

 結局、面会は15分程度で終わったのですが、恐れていたより相手の人事さんは理解がありましたし、「『約束を破ったこと』『他の就活生に迷惑をかけていること』などを自覚してくれれば、と思って呼び出した」ということでした。


 これから就職活動に向かう皆様。内定をもらったときには慎重な対応を。特に次のことは特に気をつけたほうがいいと思います。

○内定承諾書の提出期限は交渉次第で延ばせます。内定をもらったあとも就職活動を続ける際にはその旨をつたえて提出期限を延ばしてもらいましょう。

○内定承諾書は、法的拘束力こそありませんが、企業と就活生においては契約書のように重要な書類です。安易な気持ちでサインはしないようにしましょう。





web拍手レス(会社の最寄り駅は虎ノ門駅なのですが、ちょっと気取って霞ヶ関駅で降りていきました。いや東京駅から直通だったってこともありますよ!?)

 『呪縛の蝋』とても丁寧な感想をいただきましたっ♪

>面白かったです、呪縛の蝋。小説としては、言葉の言い回し、視点の揺れ、説明的すぎる文章など、課題はいくつか残っているようですが(誤字も少々目立ちましたよ)、ストーリーは楽しく(楽しい内容……じゃないけど)読ませていただきました。個人的に、雛ちゃんのツンデレ具合をもっと激しく見たかったよ!

 楽しんでいただけたようでなによりです。嬉しくて僕も読み直してみたのですが、誤字がヤバイくらいありますね! 間に合えば『クリエイター』を印刷に出す前に修正したいです。

 視点のゆれは書いていた時から悩んでおりました。
 私はもともと一場面に主人公を一人決め、その人物からの視点でものを書く(地の文でその人の心情、その人から見た思考を描く)のです。
 しかし今回はミステリーということでいろいろ隠さなければならないところもあり、たとえば既にあることに気付いてしまった千鶴の視点では書きにくいんだけれども、演出としては千鶴の視点で書いたほうが面白い、というジレンマに何度も悩まされたものです。

>赤ペン先生の伏線とか、なかなか驚きの仕込みもあったり、じいさま(いとべ老人)の悲しみとか切なかったり。最後も綺麗に纏まっていたのではないでしょうか。

 初めはあだ名だけで済ませるつもりだったのですが、唐突に赤ペン先生の仕込みを思いつきまして。多分、テーマ縛りにチャレンジした中では僕が一番「赤ペン先生」を使いこなせていたと思います。
 伊戸部老は、最後はもうちょっと書き込みたかった気もするのですが、確かにこの作品で一番可哀想な人物だと思います。

 綺麗に纏まっていたと感じてくれましたか!
 一応、事件としての謎はともかく、各人物がこの事件に関して抱えていた心の問題に関してはうまく纏められたのではないかと思っていたのですが、ここを否定されたらもう売り込むところがないのでちょっと反応が気になっていました。

>2時間サスペンスドラマにも確かによさげですね!
>でも、屍蝋(として美術さんが用意した小道具)をゴールデンにお茶の間に放映するのはさすがにやばいか……

 長さ的には2時間ドラマには丁度よさげですね。別に普通の2時間サスペンスでも死体の表現もしていることですし、内臓とか出してグロくしてあるわけでもないので、ミイラも写せるんですから問題ないと思います。

>(偉そうなことを冒頭辺りに書いたので、日記でのレスはお任せします)

 僕も方々で偉そうな感想を言っているのでお互い様ということで全掲載させていただきました。
 褒めていただくにしろ、指摘をいただくにしろ、こういう細かい感想というのは、深く読んでくれている感じがしていち作家としてとても嬉しいです。

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