読書記録

2026年05月08日(金) 嵐をこえて会いに行く / 彩瀬 まる



 古い友人。遠くの恋人。業界を去った恩人。すれ違う家族。途切れかけたつながりを、どうしたら取り戻せるのか。大切な誰かの存在に気づかせてくれる5つの物語


こういう時代だからこそ、会いたい人には会っておく
たいした用事などなくても、会いたいと思ったのなら会いに行くことだ



 深く深呼吸し、藍井は顔を上げた。セピア色の、若い写真しか残さなかった二人の作家を静かに見つめる。決して
長いとは言えない人生で、白く清らかな砂浜のような、輝く銀河のような作品を世に送り出した二人。五十代の啄木や、六十代の賢治が存在したなら、いったいどんな作品を作っただろう。








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