2022年05月01日(日) |
不安と折り合いをつけてうまいこと老いる生き方 |
92歳の精神科医 中村恒子
54歳の精神科医 奥田弘美
対談形式の共著
何といっても92歳という中村先生がすごい。
第二次世界大戦末期、高等女学校で学徒動員の後、たった一人で広島から大阪に向かい、大阪女子高等医学専門学校に入学する。 敗戦後のドタバタの中でインターンになり精神科医になり、結婚もして二人の子を授かる。 が耳鼻科医の夫は大酒飲みで家にお金を入れなかった。 生活のために必死で働く。 子供が独立しても特にすることがなかったから精神科医を続けてこられた。
そして何より死生観。 孤独死もありと言われる。 それは誰にも迷惑をかけない死に方だからと。 コレ、私と一緒。 死後、早くに発見してもらえるようにしておけば孤独死は理想の死に方。
でも今は体力の衰えを感じて自分で手配した施設におられる。 あぁ 素晴らしい。
私も常々考えていることだが、如何せん資金がない。 何で経済的に自立しなかったのだろう。。。と後悔しきり。
中村先生の穏やかな日々を心からお祈りする。
|