読書記録

2021年07月09日(金) 静寂の子 / 谷村志穂

 主人公の百合香と夫の靖季は大人や子供達に北海道の自然を体験させる「Burns」と言う私塾を開いていた。数人のスタッフもいて経営も含め、やりがいを実感していたある日、その私塾に通っていた銀行員の戸田が海の事故で亡くなり、「Burns」は世間から目の敵にされてしまう。
 三歳の娘がいるのに夫婦間に亀裂が生じ、お互いが不倫に走ってしまう。百合香は情緒不安定で靖季を自分だけのものにしたかったが、靖季は戸田の妻を見ていた。

 話の筋として塾のキャンプに子供達を参加させている間の塾とは全く関係のない個人で起こしたダイビングの事故でどうしてここまで塾長が罪悪感を持ったりバッシングを受けなければならないのかがナゾ?
子供を預けて周囲に黙って難しいポイントに潜りに行った夫婦の方こそどうかと思う。
就業中の事故でもないのに、なぜ労災を心配するとかあり得ない問題が生じるのか?

百合香の不倫も大きな代償を残して それでも最後は4人でいるみたいな感じ。


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fuu [MAIL]