読書記録

2021年05月31日(月) 羅城門に啼く / 松下 隆一

作品情報
疫病が猛威をふるい、死臭にむせかえる平安朝の洛中で一生消えぬ傷を負い、人と世を呪って、盗みと殺しに明け暮れる若者がいた。空也上人に救い出され、生き直そうとした矢先、過去の罪に出くわし、悶え苦しむ。NHKドラマ「雲霧仁左衛門」などの実力脚本家が満を持して小説に挑み、罪と罰と生を問う重厚本格小説が誕生した。-ebookjapan


 二親を知らず、悲田院で育ち奴婢として売られていったイチ。
強盗に押し入って手にかけた夫婦の娘をひょんなことから助けた。
こういう巡りあわせはドラマというか物語の常ではあるけれど、要は因果応報というか因果の巡り合わせであろう。
その娘が死と引き換えで産んだ娘を育てていくことで、イチは人間として再生していくのだろう。


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