読書記録

2016年07月27日(水) 花               白洲 正子


 花と花器との写真集。

花は あの武相荘に咲いたお花や知人から届いたもの。
花器は 正子は骨董市で求めた常滑の大壺や李朝の壺、時には手籠や徳利、そして竹筒や灯明台、臼など。
それらが 床の間のみならず 部屋の隅だったり、階段の途中だったりにさりげなく置かれている。
四季に分けて そこに短い文が添えられている。

薔薇などに代表される華やかなものはなくて えのころ草【猫じゃらし)なども登場する。

ほんとうはこういう路傍の草を、何げなくいけたのが私は好きなのであるが、農家の部屋はだだっ広いので、茶室のように美しくは見えない。せいぜい柱にかけて、一人たのしむだけである。

花ははかないから美しいのであって、花入にいけたその瞬間がいのちである。ゆめゆめ長く持たせようなどと思ってはならない。
















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