| 2007年06月21日(木) |
女西行 とはずがたりの世界 松本 寧至 |
これは ふだん私が好んで読んでいる物語ではない 『とはずがたり』の解説本なのだ
女西行、後深草院二条は、人生の旅の果てに、悟りともいえる静寂の境地に到達した。その上で、あえて未来になんらかのものを託そうとした。「こんな生きかたをした女人が一人あった、いずれにしても、かけがいのない生涯を生きた」という証しとして、書き残しておきたかった。 「とはずがたり」という語は、人に問われもしないのに語らずにはいられないという意味で、作品の題名はおそらく作者二条自身の命名だったろう。
幼い頃に『西行が修行の記』という絵巻物を見て強い感銘を受け、自分も将来は世を捨てて諸国を旅し、こんな修行記を書き残したいものだと思った、とある。 後深草院に寵愛されながらも、権力抗争に翻弄され、宿命のように西行のたどった東国や西国への諸国行脚へと旅することになる
この作者が最後に説明している『有明の月』こと、性助法を法助に変えたことは私の理解を超えてややこしくなってしまった
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