茶畑
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2004年11月11日(木) 経緯

さっき日記を書き始めたらいきなりPCが落ちた。どうも最近調子が悪い。もう4年以上経っているから、スペックが低いなぁと感じることが多くなってきた。とにかくメモリの少なさは困りもの。今買い直しているお金がないのよーもうちょっと持ってねぇ…といいつつ昨日はキーボードを叩き壊さんばかりの勢いで書きまくってしまったわけだが。

お陰でその後はだいぶ落ち着いた。どこかでガーッと吐き出すことはやっぱり必要なのだ。私はどうも愚痴っぽい性格で、外ではなるべく愚痴を言わないようにしたいしたいと前から思っていた。愚痴はここで吐き出すのみにとどめたいものだ。


さて。
夜になって旦那と話をして、彼がいかに「家を買う」ことについて色々勉強して計画を立てているかということが良くわかった。私が何も考えていなかったことも。

ことの発端は先週末。その前の週に家を見に行ったことは既に書いたとおりだが、帰りに実家に寄ってその話をしたら、うちの両親が近所の不動産屋に問い合わせをしてくれた。結果、実家の最寄り駅から徒歩8分のところに分譲地の販売が開始されたという情報を得たらしい。

先週末というと私は山岳会のイベントで山中湖に行っており、土曜の夜になって母から「いい土地がある」という電話を携帯にもらうも、明日までは予定が入っているから無理だ、と返事をしておいた。イベントの最中であまりゆっくり考えていられなかったからだ。とりあえず次の週にでも見に行ってみようか、という軽い気持ちだった。

ところが日曜日。車で東京に向かっている最中に母から再び電話があり、とてもいいところだから売れる前に予約を入れたい、住所やら何やら教えて欲しいとのこと。父も母も相当に気に入ったらしいのだ。あまりな急展開に唖然としたのだが、とにかく旦那とともに急遽実家に行き、その分譲地を見に行くことに。

確かにいいところだった。実家から見ると駅の反対側で、買い物にはやや不便ではあるが、駅からは本当に徒歩8分の近さ。その前の週に見て回った家は駅からは近いものの、日当たりや周辺の環境に疑問符が着く物件が多く、ここなら確かに申し分ないかもしれない、と思った。両親はその分譲地の中でも2番目に高い区画を押さえており、確かにいいところだったのでとりあえずその区画を押さえてもらうということで落ち着いた。というより、私は前夜の宴会の寝不足と疲労で頭がボーっとしており、旦那も事態の急展開ぶりにいまいちついて行けていない状態だった。

しかし落ち着いて考えてみれば、価格が問題だ。土地だけなら確かに手が届く範囲ではある。だがそこに家を建てるとなると一気に厳しくなるのだ。両親は、とりあえずその土地に小さな家でも建てておいて、後でお金が貯まったら増改築すればよい、なんて言っていたが、小さな家というのは坪単価が高い。まして増改築などしようものなら、最初からちゃんとした家を建てても総費用はそう変わらないと思われた。そして最初に予約を入れた土地に家を建てる総費用を考えると、とてもではないが無理な額になってしまうのだ。

うちの両親はバブルで首都圏の不動産に手が届かない時、地方に土地を買っておいた経緯があるので「とりあえず土地だけ」と考える気持ちはわかる。だが今の私たちに、いや旦那に、土地のローンを払いながらアパートの家賃も払う余裕はない。だいいち二重に支払うなんて単なる無駄だ。家賃の安い借家に住みながら現金で土地を購入できた両親とは状況が違いすぎるのだ(最後にはその土地を売却して、現在の実家を中古で購入したのだが)。

母は、傾斜地に建っている今の実家に老後も住み続けることに不安を感じている。それでは思い切って実家を売却して2世帯住宅を建てられないか、と旦那が色々検討し、不動産屋に2世帯にした場合の図面を送ってもらったりした。しかし34坪、建ぺい率50%の土地に建てられる家の広さなんてたかがしれている。父親は画家をやっているから作業のために広い部屋が必要なのだ。どうやら2世帯住宅化も無理なようだった。

ならば、その分譲地内で一番価格の安い区画に変更しようか、と旦那と話した。最初に押さえた区画よりも450万円安い。安くても条件が著しく悪くなるわけではないのだ。不動産屋に問い合わせたらまだ埋まっていないとのことだったので、その一番安い区画も検討するという話をし、その区画に家を建てた場合のモデルプラン図面を送ってもらった。それほど悪くはなさそうだったので、私などはこれで良いのではないかと安易に考えていた。そうすれば例の派遣の仕事を受けることが出来る、家を建てている間は実家に間借りさせてもらえば良いではないか、よしよしいいぞー、などと勝手に考えてうきうきしてしまっていた。

ところが。
一昨日旦那に「もっと勉強しろ」と言われ、住宅ローンや家の建築に関するホームページを色々と見てみたら、やっぱり予算面でかなり厳しいことがわかった。家を建てる場合「坪単価で幾ら」という言い方をされるのだが、それには家そのものの建設費しか含まれておらず、その他の工事や手続きなどの諸費用が別にかかってくる。総じてどのくらい必要なのか概算してみたら、坪単価55万で30坪の家を建てた場合で約2200万だった。土地の価格に加えて2200万円。合計すれば4500万円にもなる。一番安い区画を買った場合で、だ。

私はこの10ヶ月間ほとんど遊んでいるだけだったから貯金を食いつぶしている。だから二人の預金額を合わせても700万円ぐらいだ。それに旦那の年収分だけでローンの計算をすると、4500万円の物件など到底無理だ。私が再就職した場合の年収を加えて計算しても相当に厳しい。将来的に私の実家を売っていくらかお金が入ってきたとしても、それまでは月々16万円などという途方もない支払いを続けなければならない。私が働いたとしても月に16万は苦しすぎる。

というわけで、とにかく今回の分譲地の話は無理、という結論になった。今日の午後から実家に行ってもう一度検討してみるものの、現実問題として無理なのだから仕方がないのだ。両親は「お金は何とかなる」と言い、自分たちも援助するようなことを言ってくれているが、それも現実的には無理な話だ。すぐに実家を売りにでも出さない限り、買って家を建てることはできないのである。


以上が今回の一連の経緯なのだが。だが。
私が甘かったのは確かだ。が、本気で家を買うことを考えているなら、次を決めないで会社を辞めたりしなかったのに。辞める前の状況はかなり辛いものがあったから仕方ないにしても、フリーの道など選びはしなかったのに。夏までは遊ぶなどと、悠長なことは考えなかったのに。失業保険の話は私が100%悪いから何も言えないが。旦那との話し合いが足りなかったということだろうか。

旦那としては、この1〜2年で色々な物件を見て回りながらお金を貯め、それから購入に踏み切りたいと考えているそうで、それは確かにいいように思う。だから私も本当に真剣に就職を考えなければいけない。さんざん書いている派遣の仕事は、すぐに引っ越さないのであれば無理なので別の道を探さなければならないのだ。

仕事はどうするか。手っ取り早くマニュアル関係を探すしかないが、できれば副業でフリーの仕事を続けたい。収入が安定する正社員の方がいいのだが、制作会社に行ったらまた時間的に余裕がなくなってしまう。とりあえず派遣で探してみるしかないのだろうか。ある程度スキルアップして、独立してもやっていける自信がつけばフリーもいいが、今の段階ではやっぱりどこかに勤めるしかない。さてどうしようか。


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