茶畑
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2001年10月08日(月) めいっぱい

穂高へ。

5日深夜に彼氏の車と都内で合流し、沢渡の駐車場へ。3連休前だったけれど時間が遅かったせいか、道は混んでなかった。それでも、到着したのは6日の午前4時頃。駐車場はかなり埋まっている。さすがは紅葉のハイシーズン。別の駐車場では「満車」の看板が出てた。

1時間ほど仮眠を取り、タクシーの列に並んで、単独行の男性と相乗りして上高地に到着。その人は槍に登ると言っていた。

それにしてもいい天気!期待が高まるが、さすがに人が多い多い多い。

「テン場がなくなるかも」と聞いていたので、不安になってしまった。せっかくの上高地、木の葉も色づいているというのに、十分楽しむ余裕なんてなかった。ひたすら歩く歩く、テント装備の人を見ると「あー抜かされたぁ」とか思いながら。自分のこういうところ、いかにも小心者だと思うのだ。

それでも、横尾までの道すがら、梓川の向こうに見える前穂の勇姿にはやっぱり感動した。でも横尾を過ぎて登山道に入ると、やっぱりというか、登山客で渋滞している。屏風岩の眺めは迫力があり、途中の沢沿いは今を盛りと紅葉しており、それはそれはすばらしかったけれど。

今回、雪が降る可能性もあるというので冬山用に買った革靴を履いていったら、足の裏が靴擦れになってしまった。重い荷物(といっても20kgあったわけでは全然ない・・・)平地を早足で3時間ほど歩いたのがきいたらしい。途中で水ぶくれの水を抜いて涸沢まで頑張った。しかし、なんだか追い立てられるような気持ちがして落ち着かず、かなり疲れてしまった。

でも涸沢は、評判に違わず紅葉も周囲の穂高も良い!まさに紅葉のピークだった。今年は、赤よりも黄色が目立つそうだ。

テン場を無事に確保したらどっと眠気が。彼氏が天気図を取っている横で眠ってしまった。米を炊き始めて、コッヘルを押さえてるのに眠ってしまうほど。一度鍋をひっくり返してしまった。米はほぼ炊き上がってたので何事もなかったけれど、危なーい。そんなわけで、ごはんを食べたら殆どすぐに寝てしまった。

7日朝もいい天気!サブザックで、北穂〜奥穂の縦走に出発。

さすがに岩ゴロゴロのきつい登り。知らぬ間に鼻かぜをひいたらしく、鼻水が出て困った。しかも最初のうち、意識しないうちにかなり速いペースになっていて、登るにつれて辛くなってきた。去年よりだいぶ体力がついた気になっていたけれど、日常的に運動してるわけじゃないのでやっぱりスタミナは不十分なのだ。

何とか無事に北穂に到着、おおー槍が大きい!!3000mを超えたのは6年ぶり。9月に行った表銀座も、8月に行った裏銀座も、去年行った雲ノ平も、高校時代に行った薬師も立山も、北アルプスの山々一望。だんだん、行ったことない山が少なくなってきた。さーて来年は槍に行かないとな。

北穂から涸沢岳を通り、奥穂へと縦走するルートは岩場の連続。登りと下りがすれ違うのも大変。ちょっと怖い箇所もあったけれど、鼻水ズルズルだったけれど、昼過ぎ、無事に奥穂に到着。この頃にはけっこうガスが出てしまって、大パノラマとはいかなかった。

奥穂の手前で、同じ山岳会の男性に会った。単独の個人山行だった。やっぱり涸沢をベースに、前穂まで行って、これから北穂に向かうとのこと。涸沢はテントが多すぎて、どこにいたのか結局わからなかったけれど。しかし、1日で前穂〜北穂まで縦走するのは、荷物が軽いとは言えやっぱり厳しかったらしい。あとで彼氏が電話したら、涸沢に戻ったのはPM5:00過ぎだったらしい。

私たちは、奥穂山頂の社で写真を撮って、ザイテングラートから下山。どこでも渋滞している。どうも、20人ぐらいの大所帯のツアー登山客がいたらしいのだ。ちょーっと迷惑なんだよね。歩くペースは人によって違うから仕方ないけど、でもねえ。

この夜はゆっくりごはんを食べて、ちょっとのんびりしてから寝た。

8日は下山。最初はパノラマコースから行く予定だったけれど、出発が遅れたのと、やっぱり渋滞が予想されたため来た道を下山することにした。しばらくは人が少なくて、快適に下れていたのに途中からやっぱり渋滞。途中で若い女の人が強行突破しようとしていたのでそれについていったけれど、そんなには進めなかった。後ろのオジサンはいまいましく思ったらしく、ちょっとぶつくさ言ってたけれど、しょーがないじゃん、遅いんだから。

このコースは途中に吊り橋があって、あまり大人数では渡れない。そこが渋滞の頭になってるのかと思ったら、それだけではなく、やっぱり大人数のパーティーがいて、先頭はあまり下りが得意そうでないオバサン。んー、しょうがないと言えばしょうがないけれど、でもねえ。やっぱりねえ。

幸い、のんびりパーティー(どうやら中高年の12〜13人のパーティが2つつながっていて、その間あいだに別の人たちが挟まっていると言う状態だったらしい)は橋の手前で休憩したので、うちらも含めた比較的若手の登山者はさっさと橋を渡ってしまった。あとはそんなに大きな渋滞もなく、自分らのペースで歩いた。

横尾から上高地までは、ほぼ平らな林道を延々3時間。行きにも思ったけれど、舗装されていないとはいえ、平ら道を長時間歩くのはそれなりにつらいのだ。

明神で、ツアー登山の人たちが解散式のようなことをしていた。なんと40人ぐらいいるぞ!いくつかに分かれてはいたらしいが、母体が多いからやっぱりそれだけで道が混雑すんだよね。小屋も余計混雑だっただろうな。山に登りたい気持ちはみんな同じだろうけれど、ああいう大人数ツアーというのはどうなのだろう。

昼過ぎに上高地に着いて、お風呂に入って、長野道の諏訪SAで昼食。中央道は30km渋滞だった。近くの車と勝手に競争しながら暇つぶし。うちまで送ってもらいましただ。感謝。

ともかく、紅葉は存分に味わったし、今回も山頂からのパノラマが見られたし、満足はしてます。うん。

でも・・・紅葉の時期の涸沢はもういいかな。人が多くて気疲れしてしまったから。

今度は夏に行くべし。前穂と西穂にも行かなくちゃ。槍穂の縦走もやりたいぞ!


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