茶畑
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16日、会社が終わってから美容院に行って髪をカットし、結構満足しながら縦走の準備をして、17日はさっさと仕事のノルマを終わらせて本社に資料一式を送ってさっさと帰宅。最後の準備をしてシャワーを浴びて、急行アルプスに乗るために新宿駅へGO!みんなと無事に会うことができた。
というわけで夏休み&裏銀座縦走の始まり始まり。
18日、信濃大町駅で降り、予約していたジャンボタクシーに乗って高瀬ダムへ。トンネルをくぐり、川を渡って、7:40頃から登山道に入る。天気は上々。河原からの景色は「カナディアンロッキーのよう」で美しかった。何度でも言うが、山はよい!!今回、ジッパー付きのズボン(短パンになるやつ)を買ったので、早速足を出して登る。「北アルプス三大急登」とのことだが、ペースがゆっくりだったこともあり、思ったほどきつくなかった。樹林帯の中を登っていくと次第に回りの山々が姿を表してくる。右手に烏帽子岳の稜線。かなり大規模に崩壊しているところがあった。左手は…地図を見ると後立山かな?(『鹿島槍・黒部湖』のエアリアを持っていないのではっきりとはわからない。)しかし、稜線に出る頃にはすっかり曇ってしまった。烏帽子小屋で受付をし、カレーライス\1000などを食べて休憩した後、烏帽子岳へ。ガスの中で展望はイマイチ。烏帽子岳山頂直下の岩場はちょっと怖い。最近、岩に対して本当に苦手意識が強まっていて困る。山頂で暫く粘った。時折、ガスの切れ間から雄大な景色を見ることができてまあまあ満足し、小屋に戻って食事を取った。食後に宴会をする予定だったが、みんな疲れていて18時過ぎには眠ってしまった。
19日朝、昨日のガスはすっかり消えていた。いよいよ楽しみにしていた稜線歩き。北アルプスの雄大な眺めに感動しながら歩く。高校時代に縦走した、立山〜薬師岳間の稜線が一望できて感慨深い。野口五郎小屋でラーメン\1000を頂く。普通のインスタントラーメンなのだけど、山で食べるととても美味しい。小屋のおかみさんはとても感じがよかった。水を買って野口五郎岳へ。このころにはまたガスが出ていて、山頂からの絶景とはいかなかった。槍穂も見えない。しかしこの日の目的地である水晶小屋と水晶岳方面は良く見えていて、小屋までの遠さがいやというほどわかった。水晶小屋にたどり着く頃にはまた太陽が照り付け、暑かった。水晶小屋は話に聞いていた通り本当に小さい。缶の潰し方が書いてあり、その書き方が笑える。みんなでお茶を飲んでから水晶岳へピストン。ここも岩場がある。山頂からは何も見えなかった。翌朝また登ることにする。下っている時に雷鳥に遭遇!かなり近くで見ることができた。立派な足をしている。小屋で夕食後、今度こそ宴会。みんなワインや日本酒、ブランデー、はたまた泡盛まであった(泡盛はあけなかったけど)。盛り上がっていると、小屋の親爺さんが酒を片手にご登場!貴重な機会だった。消灯時間まで盛り上がり、親爺さんを含む一部の人は21:00ぐらいまで飲み続けた。しかしこの夜は寝苦しかった。何故だろう。
20日、台風の接近が心配されるも上天気。朝食前にまた水晶岳に登る。今度こそ360度の大絶景!明るくなると共に周囲の山々が徐々に姿をはっきりさせていく様は何とも見ごたえがあった。昨年行った雲ノ平が眼下に一望できる。目を移すと、目指す槍ヶ岳!!富士山も見えた。ご来光に向かって台風が来ないよう祈る。急いで小屋に戻って朝食を取り、親爺さんにご挨拶をして出発。ワリモ岳の山頂でふと上を見上げると、太陽の周りに笠ができている。やはり天気は下り坂なのか。次いで、昨年三俣蓮華岳へ登る途中、たいそう立派に見えていた鷲羽岳へ。ここからの景色も見事!鷲羽池とそのむこうの槍穂、黒部五郎や薬師の立派な姿、遠くの青い山々。どこを見ても山ばかり。忘れられない光景だった。鷲羽岳からの下りは急なガレ場でけっこう怖い。最近下りが遅くなっていて悔しいぞ。下りきって尾根を少し行くと三俣山荘がある。ここまで来ると水が無料だ。冷えた牛乳を飲んで、山荘2階の「展望喫茶」で贅沢なランチ。ビーフシチュー(セット\2000)が有名だそうだが3人分しか作れないとのことなので、私はビーフカレー\1000を食べた。辛口で美味しかった。食後にケーキセットを頼んだ人もいた。窓からは槍・穂高やこれから登る三俣蓮華など、景色が楽しめて本当に贅沢。この山荘に撤去命令が出ているなんて信じられない。お役所というのは本当に頭が固いね。ランチの後は、自分のペースで三俣蓮華岳に登らせてもらう。昨年と比べてどの程度楽に感じるようになったか知りたかったので。今回の山行では一人だけテント泊にしたメンバーがいるのだが、その彼はテント泊道具一式を背負っているくせにやたらペースが速いのだ。頑張ってついていったがさすがに山頂直下の急登では間があいてしまった。それでも他のみんなより結構速いペースで登れて満足。競争とかではなく、自分の体力に自信が持てたという点で満足なんです。三俣蓮華からも、昨年はガスに邪魔されて殆ど見えなかった展望がひらけており大満足。持ってきたグレープフルーツをみんなで食べる。途中からコースが一緒の単独行の青年(なかなか爽やかな人)にも一つ分けた。三俣蓮華から双六までの間もテント泊超速男の後に必死についていく。やっぱり最後の登りで少し間隔がひらくもののなんとかついていけた。双六岳から双六小屋への最初の下りは、真正面に槍穂を見ながら平坦な道を行く素晴らしいところだ。やっぱり去年は見えなかったから。双六山荘で、この日から新たに参加するメンバー2人と合流。しかし台風が確実に迫っているため、リーダーが、山岳会の山行管理局の人と電話で連絡を取った。結果、「下山せよ」とのこと。みんな愕然。停滞して台風が過ぎるのを待って槍に登ってはいけないのかと思ったけれど、台風通過後は土砂崩れなどで下山路が封鎖される恐れがあり危険とのこと。確かに正論だが、気持ち的には納得が行かなかった。けれど夕食(かなり贅沢なメニュー)後に小屋のテレビで天気予報を見たらば台風はまさに直撃コース。しかも翌21日の午後から、岐阜や長野は大雨になると言っている。これはやっぱり下山するしかない、とみんな諦めた。
21日、大雨で途中の沢が渡れなくなる事態を避けるため、小屋の朝食は取らずに4:30過ぎに出発。途中で、行くはずだった西鎌尾根および槍がよく見えてたんだな。ご来光も見られたんだな。日の出と同時に、「台風のバカ野郎ー!!」と叫ぶ人もいれば、「5日の休暇どうしてくれるんだー!」と叫ぶ人も。私も「チクショー!」と叫んだ。だって本当に槍がよく見えてるのだ。鏡平でも、皮肉にも昨年よりもいい景色がみられた。まあ昨年のリベンジと考えればそれなりによかったんだけどさ。でもやっぱり悔しい。鏡池で槍を見納めて、小池新道を急いで下山。長い林道歩きが終わって、バス停に着いて、男連中はバス停前の浴場へ行き、急いで風呂に入るのが嫌な女達は、温泉の足湯にて足を癒しながらのんびりした。その後で雨が降り出したので、ラッキーだったのだ。雨に当たらずに下山できたのだから。バスで平湯に行って、女達はそこでゆっくりお風呂に入ってから、有名なお店ではたまた贅沢ランチとビールで乾杯。私は飛騨牛の照焼き丼を食べた。飛騨牛のメニューで一番高いものは\2200もしたが、それを頼んだ女性もいましたよ。お土産を買って高速バスに乗り、無事新宿までたどり着けたのでした。
槍に登れなかったのは本当に悔しかった。10年前、立山〜薬師間の縦走中に槍を初めて見て以来、憧れの山だったのだから。でも、アルプスの良さを十分に満喫できた4日間だったので、全体として見れば満足している。今度は裏銀座をテントで縦走してやろうじゃないの。そして槍の山頂を踏んでやろうじゃないの。必ず。
昨日は疲れてすぐ眠ってしまったので、今朝メールをチェックしたらば、山岳会のMLには「裏銀座縦走隊は大丈夫か?」のメッセージ、および経過を細かく伝える山行管理局のメールがたくさんあった。槍に登れなかった悔しさで頭がいっぱいで、他のみんなが心配してくれていることなんてまったく考えてなかった。申し訳ないことです。
今日は台風が通過するってんで雨戸を締め切り、部屋で「次はどこの山にいくべか」と山の地図見て考えてるうちに寝てしまった。あまりによく寝すぎて高校野球の決勝戦を見逃してしまった!日大三高が優勝したんだそうな。あーあ、見たかったのに。しかしあれだけ昼寝をしたのにもう眠い。やっぱり疲れていたんだな。片付けも何もしてないんだけど寝てしまおう。明日必ず片付けます、はい。
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