さかざきが綴る「アンティークな日々」
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2005年06月13日(月) お手入れ レース編

生地に関しますお手入れのことを書きましたら、お客様のお一人からレースについては?というご質問をいただきましたので、今日はレースのお手入れについて。

もっとも、レースの場合は、なるべく洗わなくてもすむ状態の良いものを買付けることが原則ですが、しみなどがあったり、埃っぽかったり、どうしても洗わなければいけない場合は、繊細なレースでも洗うことがあります。
まず、マルチーズボビンなどのシルクの場合は、シルクOKのお洒落着洗いなどで手洗い、しぼったりせず押し洗いします。洗った後は、お風呂のふたの上などに広げて平干し。機械織りのボーダーなどコットンのレースも同様に、あまり神経質になることなく、ざっと手洗いします。乾かした後は、やはりアイロンを掛けてピシッと仕上げます。

あまりに汚れがひどいものやシミがあったりすると、イギリス製のバイオテックス(たぶん重曹が入っている洗剤だと思われます。)という洗剤で浸け置き洗いや、洗剤の液につけたままコトコト煮てきれいにすることもあります。長いときは1時間も煮込むと、アラアラきれいに。同様な洗剤は日本では手に入りにくいと思いますが、イギリスのディーラー達は「重曹で煮込めばきれいになるわ。」と言っているので、同じ要領でお鍋に重曹と水を入れ、その中にレースを入れて煮込んでみるのも良いと思います。

私も最初は「レースを煮る?」と抵抗があったのですが、どうなってもいい端レースから試し、今では必要があればハンドメイドのレースも浸け置き洗いしたり、コトコトしています。どうしてもとれないシミや、ひどい汚れのある場合は、お試しになってみてはいかがでしょう。

あ、この重曹は本当に優れもの。アンティークのシルバー製品にもおすすめです。どうしても取れないシルバー製のティーポットの内側の茶渋など、湿らせた布とこの重曹でこすり落とすように拭くと、あらあら不思議。みるみるうちにきれいになります。こちらもどうぞお試しあれ。





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