やっと一息つけるかと息継ぎをしようとした上から 大きな波がザンブリと視界を塞ぎ しこたま また塩辛い水を飲まされる。 そこらじゅうの傷口に塩水は沁みて痛いが 声を出す余裕すら すでに無い。
もう嫌だ、今度こそ限界だと繰り返しながら それでも手足を動かし犬掻きをしようとする わたしを強いと ヒトは言うのか。
こんな強さなど 欲しいと望むものか。
好きなように思えばいい、 煮ろうと焼こうとご自由に。
今更 泥かぶろうと勝手に決め付けられようと それがどうだというのだ。
残された最後の力振り絞って たったひとつのタイセツナモノだけ必死で胸に抱く。
もう
それでいい。
それだけでいい。
ワタシニコレイジョウサワルナ -------------------------------------------------- ゆうなぎ
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